[レポート] PARCO が進める IoT とデータ活用事例
PARCO が進める IoT とデータ活用事例
6/1 (水) ~ 6/3 (金) に開催された AWS Summit Tokyo 2016 のセッション "PARCO が進める IoT とデータ活用事例" を聴講しました。本記事はそのレポートです。
全国でショッピングセンターを展開するパルコが、店舗のデジタル化の一環として取り組む、画像認識カメラや各種センサーを使った IoT 事例とデータ活用についてご紹介します。
スピーカーは 林 直孝 様(株式会社パルコ 執行役 WEB/マーケティング部、メディアコミュニケーション部担当)です。
セッション
PARCOとは
- 創業 1960年
- 店舗数 19
- テナント数 3000
-
新たな事業モデルであるZERO GATE(ゼロゲート)も6店舗展開している
参考
スピーカーは
- マーケティング担当 CRM導入など
- Redshiftが好き
- システムはすべてAWSで動いている
- RARCO Runners/サッカー部/IoT部
IoT部
- 電子工作のいろはから
PARCO
- 店舗売上 -> 顧客満足の和
- テナント売上 -> テナントスタンッフの接客の和
- 接客をテクノロジーで拡張する
- 接客は来店前から始まっている
オムニチャネル
- 24時間パルコと呼んでいる
- Web上での接客もしている
- テナントスタッフが直接利用する
- POCKET PARCO モバイルアプリ
- データを可視化するのに役立っている
- Webサイトのように(例えばGoogle Analytics)動きをリアル店舗で可視化できないか?
- ブログをクリップ(何をチェックしている?)
- チェックイン(来店)
- 購入(コンバージョン)
- クリップ数にとコンバージョンの関係の可視化
- チェックインとクリップの位置の関係性の可視化
- 接客の満足度やそこからの再来店率の可視化
- 取得できないメトリクスもある、そこをIoTでやっている
IoTをどう使ってるか
チェックインしたのに購買していないのはどうしてか?
- 各種センサー使って把握したい
- 来場者の属性:カメラ
- 行動把握:Wifi接続履歴
- 天気:気温・降雨センサー
来場者の属性検知
客層分析と可視化ができた
- 画像センシング+AWS+SORACOMで2週間でスピーディかつセキュアにできた
- 人数カウントの精度は重複などがあった
- 技術が進めば解決しそう
- カメラを使うのはお客様にとってはセンシティブなこと
- カメラ画像事態は保存していない
- お客様の感情も考慮して技術に落としこむ必要がある
- AKB選抜総選挙ミュージアムやってます
気温・降雨データ取得
- クラスメソッドとやった
- 雨がいつ降った?止んだ?
- メールでスタッフに通知
- データは別で保存
- データはTableauで可視化している
- 売上件数/売上額と天気を可視化
- 雨の日は売上額が低い
- 雨の日は高単価の売上が減り、飲食や雑貨などの売上が増える
- 雨の日は飲食比率が高くなる
- 売上件数/売上額と天気を可視化
- ※ アプリ&ロケーションと組み合わせてリアルタイムで検知したユーザーに対して行えそう
- そんな取り組みを始めた
まとめ
- 安価なセンサー
- クラウド
- モバイル
- リアルタイムに把握、データ分析の範囲が広がり
- ショップスタッフへの降雨情報の通知
- モバイルアプリなどと組み合わせた来店、買上促進
- 気温データがうまく捉えていない
- 過去は変えられないが、未来は変える事ができる
- 過去のデータを読み解くことで、より良いが未来を創り出せる
感想
IoT、モバイル、ビッグデータ、可視化して分析、それを現場に反映、というITの力を活かしたビジネス価値の向上の取り組みでした。手前味噌ですがパートナー企業であるクラスメソッドと共に新たな挑戦をしている様子が伺えて聞いてて嬉しいセッションでした。