Tableau 10 ロードショー 東京に参加してきた(基調講演レポート) #tableau

2016.06.22

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先日2016年06月20日、セルフBIツール『Tableau』の新バージョン『Tableau 10』のお披露目式というべきイベント『Tableau 10 ロードショー - 東京』が開催され、弊社も展示スポンサーとして出展・参加してきました。当エントリではそのイベントでのブース出展の模様と基調講演の内容についてレポートしたいと思います。

目次

スポンサーブース展示

開催会場は虎ノ門ヒルズフォーラム@虎ノ門。当日は快晴。つうか暑いくらいの天気でした。

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当日はブース準備の為早目の会場入り。Tableau社の皆さんは既に万全の体制で待機中。

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イベントスポンサーには昼飯も提供されていました。ありがたや〜。

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また併せて、スポンサー用のポロシャツ&タンブラーも。

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時間帯的にはちょうどお昼時だったので、ビルから見下ろせる芝生には寛ぎながら昼食を取る方々達も。

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ブース出展用に準備したパネルと、会社ロゴをあしらった背景シート a.k.aソフマップを設置。

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また、弊社で現在展開しているサービス『メンバーズ』のムービー設定等も完了。

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準備万端、整いました!

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開会の挨拶 (Tableau Japan代表取締役社長 浜田 俊氏)

基調講演最初はTableau Japan社社長の浜田氏が登場。5つのキーワードを挙げて現在までの&これからのTableauについて語りました。

1つめは『PIXAR』。

Tabelauの創業者のうちの一人、Pat Hanrahan氏がピクサー・アニメーション・スタジオの設立メンバーの1人であり、アカデミー賞を3度受賞しているという話(参考:「高速」「簡単」「美しい」の力:アカデミー賞受賞者がつくったBIツールの昨日、今日、明日 - @IT)はTableauでのイベントでも度々語られるポイントですが、創業時に彼を含めた3人のメンバーは『この技術をTableauに活かせないか』と考えました。ITの専門家では無いのでコマンド入力を極力避けよう、また、ピクサーの技術で驚異的な描画速度を目指し、実現。新しい市場を創造する事が出来ました。また『Tableauは全てのEXCELユーザーがリプレイス対象である』とも浜田氏はコメントしています。

2つめは『Only One』。

Tableauはガートナーにより4年連続で「リーダー」の評価を受けています。同じエリアに他に2社(2製品)位置付けされていますが、それらを匿名でチクリとDisりつつ(笑)『唯一生き残るのはTableauのみだろう』とコメント。、また、Facebook社では新人社員の研修にTableauを採用しているとの事。

3つめは『DATA』。

Tableau社は2013年、『DATA』というティッカーシンボル(株式市場で上場企業や商品を識別するため付けられる符丁)で上場しました。通常であれば社名になぞらえた形(例:Oracle社の場合"ORCL"等)で命名されるこちらの情報ですが、この名前を付けたところにもTableau社の思いを見て取れます。『データドリブン』『データオリエンテッド』『データの民主化』『データとの会話』『データを理解』と"データ"にちなんだ5つのキーワードについても言及。

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4つめは『USER』。

ユーザーが企画したネットワーキング、同業種同士での様々な情報交換の場が設けられているのもTableauの特徴です。日本国内では『Tableau女子会』も組織されていたりします。また、トレーニングや書籍(近日発売されるものもあるとの事)も充実しています。

5つめは『Quality』。

これを一番強調したい、と浜田氏は語ります。前職では製品の不具合が発生した際にお客様の所に謝りに行く事は多々ありましたが、Tableau社ではそのようなケースでお客様の所に行った事はありません。小さなバグが出ても直ぐに修正されます。『これだけのクオリティを持つ企業は他に無い』と言い切りました。

キーノート: Applying the 5 Whys Technique to Data Analysis (Andy Cotgreave氏)

Andy CotgreaveはTableay社のテクニカルエバンジェリストでありビジュアル分析のエキスパート。Tableauバージョン3を見た時から『Tableauに入ろう』と思っていたそうで、2011年にジョイン。

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そして自己紹介もそこそこに、参加者をバックにステージ上からセルフィー撮影。

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(※こちらがその時の写真&ツイート)

Andy氏はデータ分析を行う上で『5つの"なぜ"(why)』が大事だとコメント。『まず、なぜそもそも問い掛けるのか?』や『子供は好奇心からなぜ?なぜ?と問い掛けてくる。この視点が大事でジャーナリストもこれを踏まえて切り込んで行くべき』『何(what)?を質問しただけではデータに対してのアイデアが得られない。whyで聞く事が大事』『なぜ?と質問して行く事によって深いデータ分析が出来、根本原因を突き止める事が出来る』など、『なぜ』の姿勢の重要性を説きました。

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Tableau10を使ったデモでは、実際に『なぜ?』を繰り返す事で答えを見つけ出す流れを披露。

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事例についても海外のものを2点紹介。

ダッシュボードはビジネスで何が起きているかを把握するのに重要ではあるが、分かっている答えに対するものだけを表示するに過ぎず、これだけでは不十分。WHYを念頭に置いてデータに切り込んで行くことで、未知の問題・課題に対して回答を得ていく事が出来る、とコメントしました。

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キーノート: Tableau V10 Demo(並木 正之氏)

Tableau社3人目の登場はTableau Japanテクノロジーエバンジェリスト・セールスコンサルタントの並木正之氏。 『Walk This Way』の音楽に乗ってステージに登壇です。

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データ分析に於いても業界を取り巻く変化は年々早くなってきており、企業だけが使う高価なものから、直ぐにデータ分析が出来る需要が求められている、と並木氏はコメント。以下のグラフはTableauのバージョン毎のアップグレード数の比較を表したものですが、直近最新のバージョン9.3は急激にその数を伸ばしてきています。これは新しい『セルフサービスBI』が、一般的に広まってきた事の証であると指摘しました。

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バージョン10のデモでは、並木氏御馴染みの流れるようなデータ操作&解説で様々な機能が紹介されて行きます。UNION機能やEXCELクリーニング、クロスデータベースジョイン、クラスタリング等を披露し、題材データにはテニス選手の情報(ジョコビッチについて分析)やAndy氏の出身であるロンドンの情報を織り交ぜるなど、ユーモアや捻りの加え方についてもさすが!と唸るような魅せ方で参加者を楽しませていました。

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Tableau 10の新機能については以下に列挙されている様に非常に数多く用意されています。実際セッション内では全てを紹介しきれず後半駆け足で行かざるを得なかった様でした。こちらに記載はありませんでしたが、並木氏曰く、今年から来年に掛けて『Tableau ServerのLinux対応』もなされる予定との事。これはとても楽しみですね!期待したいところです。

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なお、Tableau 10については現在ベータ版ではあるものの、情報が一般公開されているものもあり弊社では正式リリースに先立ってベータ版で利用可能なものについて解説・紹介しております。併せてご覧頂けますと幸いです。

まとめ

以上、Tableau 10 ロードショー 東京、基調講演レポートでした。正式リリースはもう少し先になりそうではありますが、早く使い倒してみたいところですね!機能として紹介されていてまだ(ベータ版で)利用可能となっていないものについても、可能となり次第Developers.IOで適宜ご紹介して行きたいと思います。