AWS事業本部 コンサルティング部 ソリューションアーキテクトの働き方 -ver. arap-

クラスメソッドのAWSソリューションアーキテクトって何をしてるの?を書きました

こんにちは、AWS事業本部の荒平(@0Air)です。
正式には、クラスメソッド株式会社 AWS事業本部 コンサルティング部 ソリューションアーキテクトの荒平です。やや長いですね。

本エントリでは、弊社のAWS事業本部 コンサルティング部 ソリューションアーキテクト(以下、SA)が日々何をしているかを少し詳しく書こうと思います。

この記事を書こうと思ったきっかけ

きっかけは以下の3点です。

  • 「コンサルティング」って定義が広すぎて、会社によって全然違うしイメージがつかないという話を、説明会に参加頂いた方や知り合いから、この1年で10数件いただいた
  • 「ソリューションアーキテクト」に着目したブログは(恐らく)出ていない
  • コンサルティング部のお仕事を紹介する以下のブログが、やや時間が経ってしまった (大筋は変わっていませんので、是非併せてお読みください!)

想定読者は「クラスメソッドに興味があり、その中でもAWSソリューションアーキテクト・AWSエンジニアとして活躍したい」と考えている方です。
このエントリを見て、弊社の仕事に対する解像度が上がれば幸いです。

コンサルティング部の位置付け

「コンサルティング部」は、「AWS事業本部」の中に含まれる部です。執筆時点では、一番人数の多い部所で、幅広い強みを持った人が約50人在籍しており、お仕事の種類も豊富です。
(前出のブログにも記載がありますが、組織変更は頻繁にあるため参考に留めてください。もしご興味がある場合は、応募時に採用担当者へお問合せください)

関係するポジション

弊部に関係するポジションは以下の通りです。

コンサルティング部におけるロールの組み合わせは変わっていないため、前出のブログから引用させていただきました。
私は1年前にソリューションアーキテクト(SA)として入社させていただき、現在はエキスパートソリューションアーキテクト(ESA)です。
但し、あくまで社内のロールに過ぎないので、AWSエンジニアであっても、AWSソリューションアーキテクト(SA, ESA)であっても、対外的には"ソリューションアーキテクト"として活動しています。

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AWSエンジニア、SAとして入社された場合も、何かしら技術的な強みを持ち、ひとりで案件を任せられるようになると、最終的にESAとして活躍することになります。

ソリューションアーキテクトの仕事

AWSエンジニアを含む、AWSソリューションアーキテクトは以下の仕事を担当します。
代表例のため全ての仕事を網羅している訳ではありませんが、大抵は次の4つに分類されます。

  • プリセールス
  • 案件対応
  • アウトプット(ブログ、動画投稿、登壇など)
  • 社内活動(タスクフォース、改善活動、イベント企画など)

これは前出ブログで「コンサル部メンバーがやること」として紹介されていますが、もう少しだけ詳しく掘り下げてみます。

プリセールス

お客様からの問い合わせなどで発生した案件機会(引き合い)から、要求を確認し、時には再定義し、提案を行います。
コンサルティング部で発生する案件機会は殆どがAWS関連ですが、AWS以外のクラウドや製品を扱うこともあります。

お客様と一緒にこれから歩いていく道を整備する役目であり、とても重要な役割です。
幅広いサービスの知識が必要であったり、要件を明確にするスキルが問われますが、標準化されたドキュメントがあったり、他の方のプリセールスに同行することも気軽にできるので、回数を熟すうちに主体的に喋れるようになります。

お客様の企業規模や業種は多種多様で、事例ページを見ていただければイメージを掴みやすいと思います。

参考/導入事例:https://classmethod.jp/cases/

お客様がやりたいことを吸収して、クラスメソッドとして実現可能な形を考えるお仕事です。

案件対応

プリセールスからバトンを受け継いで、実際にお客様に支援を行います。プリセールスと案件対応を1人でやってしまうパターンもちらほらあります。

一口に「支援」と言っても形態は様々で、コスト削減やセキュリティアセスメントなどのアドバイザーや、要件定義・設計・構築を行うプロジェクト、技術的な課題を定期的に棚卸すプロジェクト、Well-Architectedレビューなど無数にあります。

コンサルティング部では、これらの案件を基本的に自ら挙手して対応するため、いわゆる「押し付け」で進行するプロジェクトはありません。(「基本的に」と書いたのは、ご指名を頂いたり、一部の技術の対応者が限られている場合があるためです)

案件の対応は、内容にもよりますが、1人〜2人で担当することがほとんどです(メンターを除く)。
プロジェクトについても標準化されたドキュメントが社内に存在するため、最初はそれらを参照しながら対応していきます。

アウトプット(ブログ、動画投稿、登壇など)

アウトプットの大半を占めているのがブログで、主に技術的なブログをDevelopersIOに投稿します。
技術に関連することであれば何でもよく、例えばプロジェクトマネジメントの話や、iOSの記事でも問題ありません。アウトプットすることで、自分を含む誰かの助けになるのであれば、問題ないと個人的には思っています。

よく「月X本とかのノルマはあるんですか?」と聞かれますが、ノルマはありません
誰かに強制されて、ブログを執筆しなければならない、ということはありません。ただし、個人目標で設定している場合はあり、私は月4本書けるように頑張っています。(本数が全てではありませんが、自分を追い込むため数値目標を掲げています)

次に動画投稿について、クラスメソッドの公式Youtubeはご存知でしょうか。私は入社してから初めて知りました。

私は普段から投稿している訳ではありませんが、年次イベントで一度動画を投稿しました。
喋るのが下手な私でも、頑張って編集すればなんとか聞けるレベルになったので、動画って素晴らしいなと思います。

登壇は、JAWSなど外部コミュニティや、会社説明会、ウェビナーにスピーカーとして参加することを指します。
ありがたいことに、この会社に入ってから「登壇しませんか?」とお声を頂くことが増えたので、感謝感激しながらお受けしています。

社内活動(タスクフォース、改善活動、イベント企画など)

部活動的な立ち位置として、タスクフォースというものが存在します。
これは、例えば生成AIやコールセンター、CCoEなどの同じ目的を持つ複数人がサービス開発を行ったり、検証をするものです。

お客様に価値を提供し続けるためにはどうすれば良いのか、どんなサービスがあれば喜ばれるのか、日々タスクフォースを通じて考えています。
改善活動も同じで、社内に存在する仕組みをどうすれば効率化できるのか、などの課題を生み、整理し、解決するお仕事です。

登壇機会を創出することも重要で、自らイベントを企画・運営することも可能です。
私の場合、過去に、以下のようなイベントを立ち上げて、無事終了まで漕ぎ着けたことがあります。

参考:VMware Cloud on AWS/Amazon FSx for NetApp ONTAP 〜俺たちの推しサービスを見て・聞いて・使ってくれ〜

それぞれの稼働割合

人や時期によって全く時間構成が異なりますが、私の場合は以下のイメージです。

  • プリセールス:15%
  • 案件対応:50%
  • アウトプット(ブログ、動画投稿、登壇など):10%
  • 社内活動(タスクフォース、改善活動、イベント企画など):20%
  • その他(面接対応など):5%

よくある質問

最後に、会社説明会などでよく聞かれる質問に勝手に答えてしまいます。
他に質問がある場合は、是非会社説明会にも参加してみてください。

Q. ブログの本数は評価制度に組み込まれていますか?

ブログは必須業務ではないため、評価に組み込まれている訳ではありません。
ですが、コンサルティング部のメンバーは結構な数のブログを執筆しています。

Q. 入社前にAWSの資格は必要ですか?

必須ではありません。あればアピールになる可能性はありますが、資格の有無で人を判断することはありません。
何故か、入社後に「全冠したいな」という気持ちになることはあると思います。私はなりました。

Q. どういった人を求めていますか?

私は人事ではないので、完全な主観ですが、「技術アンテナが高く、セルフスタートができて、かつ、CLPに共感できる」人が弊社に向いているのではないかと思います。

採用ページからも飛べると思いますが、CLPに関しては以下をご覧ください。

Q. 二次面接は何をやるんですか?

よく聞かれますが、残念ながら、答えられません。
内容は一次面接突破後に案内があるので、手を抜かず、しっかり準備していただければと思います。

Q. AWSの実務未経験でもいいですか?

問題ありません。実際に未経験から入社されてバリバリ活躍されている方が複数名いらっしゃいます。
技術にアツい気持ちがあれば尚良しかと思います。

クラスメソッド2年目も頑張りたい

私は2023年3月入社なので、執筆時点で丸一年が経過しました。
この1年間は他では体験できないような、濃密で楽しい業務にたくさん携わらせていただきました。2年目も「いい1年だったな〜」で締めれるように、日々を頑張りたいです。

このエントリを見て、クラスメソッドの働き方の解像度は少し上がりましたでしょうか? 1人でも多くの方が弊社に興味を持っていただければ嬉しいです。
それでは、AWS事業本部 コンサルティング部の荒平(@0Air)がお送りしました!

参考