【セッションレポート】国の DX を支える デジタル人材の育成 #AWSSummit

2023.04.23

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ふかさわです。 この記事はAWS Summit Tokyo 2023の"国の DX を支える デジタル人材の育成"のレポートになります。

セッション概要

スピーカー: アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 パブリックセクター 技術統括本部 統括本部長 瀧澤 与一氏

デジタルトランスフォーメーション(DX) の推進において、従来とは異なる人材育成の計画が必要になっています。DX の目的の明確化から、必要な人材像を策定し、モダナイゼーションを成功に導く人材育成計画の策定方法や、必要となる技術、カルチャーの変革について紹介します。パートナーへの外部委託をしているプロジェクトにおける、発注側とパートナー側の双方に必要な要素についても解説します。

セッションレポート

はじめに

  • クラウド移行をサポート
  • 公共部門の責任者
  • DX推進において従来と異なる人材育成が必要では?
  • まずは目的の明確化が重要
  • 国のDXは自治体とSIreの関係性が重要、これをどう進めるかも触れる

DXはなぜ必要?

  • 急速に環境が変化してる
    • そこに対応していくためにはデジタルを活用していく必要がある
    • データドリブンな意思決定、システム作る、効果測定していくを早く繰り返す
    • 今までは数ヶ月〜数年単位
    • 今はもっと短い感覚で変化してる
    • それに対して対応していく必要がある
    • つまりサイクルが変化してる
    • どんな組織やカルチャーが必要なのかを考えて行く必要がある
  • 国はどうか?
    • リスキリング、DXを含む分野に投資
    • 経営戦略にて適合する人材戦略、人的資本開示が必須
  • GDPを見ると30%程度はデジタルスキルを活用する労働者による貢献
  • 世界人材ランキングは日本は29位
    • DX人材が充足してるのは日本11%米国70%
  • 日本のデジタルスキルは伸びしろが多い
    • 特にクラウドアーキテクチャ、アプリ開発等の高度なデジタルスキル
  • ギャップを埋めるために
    • 環境変化に適応できる人材を育てる
    • 組織の人材育成計画を考える
    • 個人が目標設定をしてスキルを獲得する
    • カルチャーが変わる
    • クラウドの活用
  • AWSは日本にも様々(数十万)のお客様がいる
    • 大きな組織でもベンチャーのように行動する
    • Two Pizza(6-8名)チーム、意見が活発に出る、スキルが上がるチャンス
    • ビジネス課題を解決する最適なツールを組み合わせでうまく使う
    • マイクロサービスアーキテクチャ
    • パレートの法則(8:2)よく使われる2割をまず作る
    • DevOps自分でものを作っていくカルチャー
    • ↑のようになってるかギャップを見てみる

人材育計画の作成

  • 方法
    • 目的の明確化
      • 何のためのデジタル化?
        • 例:コスト削減、イノベーションを起こす余地ができる
    • 現状把握
      • 組織、クラウド、組織感連携など状況を見ていく
    • 育成目標を定める
    • ギャップを埋める
      • 一人ではなくCCoEなどの組織を作って、連携していこう
  • 目的の明確化
    • コスト削減は良い目標、皆の共通のゴールになりやすい、テックと業務をあわせて目標設定する必要がある
    • 国の例: コスト削減30%、誰ひとり取り残されないデジタル化など
    • DXにはビジネス側の人達も考えないといけないが、テックとは価値観が異なる
      • デジタルを使ってどう良くする?(業務
      • 大量のデータを扱う、機械学習を扱う、ユーザーは何を求めてあ非機能要件を作ってる?(テック
  • 現状把握
    • クラウドを使ってるシステムと関わってるのは何人か?
    • 来年、再来年にどれだけクラウド化されてるか?
    • クラウドの知識を持った人数は何人か?
    • CAF(クラウドアダプションフレームワーク)に従って成熟度をつけてみると現状把握ができる
  • 理想像とのギャップを埋める
    • トレーニングを受けるが、忘却曲線があるので忘れる
      • 継続的に回す
      • すぐにプロジェクトで使う、成功体験をする、続けられる
      • 成功体験が重要
      • 公共機関はプロジェクトが長い=成功体験を得るまでが長い
      • クラウドを使えば短くできる

どうのようなスキルを獲得するか

  • AWSも200以上のサービスがある
  • 国のDXを支える観点だと何が必要?
    • デジタル庁が出してるガイドラインがある
      • スマートなクラウド利用を促進
      • コスト削減、セキュリティ向上
      • 抜本的な改正
  • コスト削減
    • どんな技術が必要?
      • マネージドサービス、サーバーを構築しないシステム、など
  • 最適化をするとコスト削減できる
    • オンプレからEC2に移行よりもサーバーレス
  • 高度にモダン化された組織はどんなか
    • インフラの支出33%削減
    • ビジネスアジリティ向上
    • スタッフの生産性向上
  • 何を学ぶ?
    • マネージドサービスを組み合わせる
    • オンプレの技術を使わないシステムを考える
    • インフラ構築の自動化、CI/CD
    • ガバナンスを効かせるためのCDK、BLEAなど
  • 何を学ぶ?(セキュリティ)
    • 責任共有モデル
    • AWSリファレンスアーキテクチャなど
    • AWSを使ってもセキュリティ統制ができる
      • AWSが勝手に操作するわけではない、自身でデザインできる
  • データの利活用やAI/ML
    • AIサービスはあまりMLの知識がなくても使えるのでそこからはじめてみる
    • 機械学習は転換期
      • ニーズ、着目がある、楽しい状況
    • Generative AI
      • Bedrock / CodeWhisperer / EC2 Trn1
    • Amazon CodeWhisperer
      • 開発者向け、コードを出してくれる
      • 自分だけで学習できるかもしれない
      • ライセンスも考慮してサジェストしてくれる
      • 脆弱性も調べられる
      • インフラスキルにアプリスキルを増やしたい人にも良い

外部人材の活用 - 発注側と受託側のパートナーとの関係

  • 短期間でデジタル化を高めるためには外部人材も必要
    • カルチャーも変わっていく
    • 目的も共通化していく
    • クラウドを前提にしていく
    • CCoEが重要
  • CCoEは何する?
    • まずやってみるを促す - 発見と小さな成功体験のために
    • 周りの人が動きやすくなる - カルチャーが変わる
    • どんどんやってみよう!になる
  • 公共案件においても重要
    • 調達の前にPoCやると変革を促しやすくなる
    • 新しいスキルを活用するチャンスがある
    • 目標があると学習が促進する
    • そして本プロジェクトに入ると変わる

まとめ

  • 国のDXを進める
  • 人材計画を作る、目的の明確化、ギャップを埋める、クラウドを使う、カルチャーを変える
  • 獲得スキル
    • ガイドライン、世の中の変化、マネージド・サービス、AI/ML
  • 人材
    • 外部人材、CCoE、PoC
  • ギャップがあるかもしれない?
    • AWSスキルビルダーを受けてみる
    • セッションを振り返って組織を変える計画を作ってみよう

終わりに

DXはなぜ必要?から始まり、教育の始め方や、どんな事を学べばよいのか、どう学べばよいのかなど広く網羅されたセッションでした。国のDXのみならず、企業のDXでも同じように適用できれば日本はより良くなる可能性を感じたセッションでした。 また、トレーニングを受けて、すぐに実施して小さな成功体験を得られるような環境を作る事が知識を定着して、更にモチベーションを高めるためにも重要だと感じました。