t4g インスタンスが起動できない?ちょっとコツがいる Graviton プロセッサ搭載インスタンスの選び方

アーキテクチャを Arm に変更すると t4g インスタンスが起動できました
2023.04.05

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コーヒーが好きな emi です。

小ネタですが、t4g インスタンスの起動の仕方でちょっと迷ったので備忘として書き残します。

AWS マネジメントコンソールからの t4g インスタンスの選び方

クイックスタートのデフォルト設定で進んでいくと、インスタンスタイプに「g」を含むものはグレーアウトしていて選択できません。

アーキテクチャで「64ビット (Arm)」を選択すると、インスタンスタイプに「g」を含むものが選択できるようになります。

「その他の AMI を閲覧する」から別の AMI を選択する場合、Amazon マシンイメージ(AMI)を選択の画面で使用したい OS の選択ボタン下部に x86 か Arm か選択するラジオボタンがありますので、Arm にチェックを入れて選択ボタンをクリックすると、インスタンスタイプに「g」を含むものが選択できるようになります。

インスタンスタイプに「g」を含んでいるのは Graviton プロセッサを搭載したインスタンスです。
プロセッサとは、 CPU(Central Processing Unit)を実装したチップ全体を指します。
Graviton プロセッサは ARM ベースなので、x86 ベースインスタンスの AMI は利用できません。

補足:Graviton ベースのインスタンスについて

アプリケーションが Arm ベースのプロセッサで問題なく稼働する場合、よりコストが安い Graviton ベースのインスタンスタイプが利用可能です。
Graviton は AWS が開発した Arm ベースのプロセッサです。
現在第三世代である Graviton 3 まで利用できるようになっています。

Arm とは、低消費電力・小型・低コストを特徴とするプロセッサアーキテクチャで、スマートフォン、タブレットなどで広いシェアを占めています。
一方、Intel や AMD は、パソコンやサーバーなどの高性能なコンピュータに利用される x86 アーキテクチャを採用しています。
x86 アーキテクチャーは高い処理性能やバイナリ互換性がありますが、その分高価で消費電力も高くなります。

Linux OS をご利用で、システムで利用するパッケージやライブラリが Arm ベースのプロセッサに対応しており性能面で問題がない場合は、Graviton ベースのインスタンスをご利用いただくとコスト削減になります。
詳細は 最適な Amazon EC2 インスタンスの選び方 の P13、P21~42 をご参照ください。

上記資料の内容を紹介した以下のブログも併せてご参照ください。

参考