AWS コストと使用状況データの活用が捗りそうなサービス cur.vantage.sh がリリースされたので試してみた
クラウドコスト管理ソリューションを提供する Vantage から CUR に関する包括的な辞書(主に ProductFamily x UsageType の用語集のような印象)を提供する cur.vatage.sh がリリースされました!
Vantage といえば類似するサービスとして instances.vantage.sh(EC2, RDS, EalstiCache, Redshift, OpenSearch の各インスタンス料金を比較) があります。こちらもユニークなサービスです。
何が嬉しいのか?
CUR はコストと使用状況データに関する最も細かく、最も包括的なレポートとして、非常に多くの情報が含まれています。
一方で、表示内容の理解や特定情報を利用するには、ある程度の経験やドキュメント等に記載されている情報を元に該当項目を把握しながら進める必要があります。
この参考となる情報を把握することが、なかなか大変で S3 や CloudFront のようにサービス単位でドキュメントに記載されているものもあれば、記載されていないものもあります。記載されていない場合は価格ページや文字から類推するなどが必要になります。
試してみよう
そんな課題が cur.vatage.sh で解消(軽減)しそうな雰囲気です。
アクセスするとシンプルなサイトが表示されました。
大事な点として 現在開発中で、今後機能追加や改善提案を受け付けている ようです。
サービスの一覧は ProductFamily が表示されています。
AmazonS3 を検索して選択すると AmazonS3 に関するページが表示されます。構成としては以下のようです。
- UsageType 一覧
- 料金ページへ遷移
- 該当の UsageType(ここでは AWS-Out-Bytes)の説明
- 実際の請求コード
例がいまいちですが AWS ドキュメントと比べても遜色ない(項目によっては豊富)情報が記載されています。
上記4.を選択すると詳細ページが表示されます。
- 説明としては同じ内容、実際の表記でのプレフィックスについて補足が記載
- 同じ表記の項目へのリンクが表示(ユニークですね)
試しに AmazonCloudSearch を選択すると確かにこちらのサービスにも 「AWS-Out-Bytes」があります。
cur.vantage.sh でまだカバーされていない項目はこのようなメッセージが表示されます。
※ 冒頭でも記載しましたが、現在開発中なので、知っている内容であれば改善提案すると良さそうですね。
一方で AWS ドキュメント等で見つけることが出来ない(もし該当ページがあればご指摘ください)EBS の項目もカバーされています。
CUR 向けの辞書とありますが、コストと使用状況に関するサービスでも活躍しそうです。例えば AWS Cost Explorer で表示やフィルターで利用する「使用タイプ」項目を理解するのにも役立ちそうです。
これだけのサービスを一つのサイトで確認出来るのは非常にありがたいですね。
今後の機能追加など動向が要チェックなサービスですね!