Microsoft Copilot Proがリリースされたので試してみる

2024.01.18

はじめに

データアナリティクス事業本部ビッグデータチームのyosh-kです。
1/15にリリースが発表されたMicrosoft Copilot Proについて個人でも購入できるようになったのでMacOSで試してみたいと思います。

前提

1/15に発表された内容はCopilot Proと以下Updateになります。特に試してみたかったPowerpointのCopilotが一般提供されるのはとても良いニュースです。

Bringing the full power of Copilot to more people and businesses

Copilot Pro:

  1. デバイスを横断して動作する単一のAIエクスペリエンスで、Web、PC、アプリ、そして間もなく登場する携帯電話上のコンテキストを理解し、必要なときに適切なスキルを提供します。
  2. Microsoft 365 PersonalおよびFamilyにご加入の方は、PC、Mac、iPad上のWord、Excel[i]、PowerPoint、Outlook、OneNoteでCopilotをご利用いただけます。
  3. 最新モデルへの優先アクセス - OpenAIのGPT-4 Turboを本日よりご利用いただけます。Copilot Proでは、ピーク時にGPT-4 Turboにアクセスし、より高速なパフォーマンスを実現します。また、近日中に、モデルを切り替えてお好みのエクスペリエンスを最適化できるようになります。
  4. DesignerのImage Creator(旧Bing Image Creator)でAI画像作成が強化され、1日あたり100回のブーストでより高速になり、より詳細な画質と横長の画像形式を提供します。
  5. 新しいCopilot GPT Builder(近日公開予定)では、簡単なプロンプトを入力するだけで、特定のトピックに合わせてカスタマイズされた独自のCopilot GPTを作成できます。

Copilot for Microsoft 365 to businesses Update:

  1. Copilot for Microsoft 365は、Microsoft 365 Business PremiumおよびBusiness Standardをご利用の中小企業向けに一般提供され、1~299シートまで1人あたり月額30ドルで購入できます。
  2. 商用プランの最低購入数300席を撤廃し、Office 365 E3およびE5のお客様にもCopilotをご利用いただけるようになりました(これまではMicrosoft 365のライセンスが必要でした)。
  3. 法人のお客様は、Microsoft Cloud Solution Providerパートナーの素晴らしいネットワークを通じて、Copilot for Microsoft 365を購入できるようになりました。
  4. 先月、教育機関の教職員を対象としたCopilot for Microsoft 365の利用資格も発表しました。

Excelについては現在は、preview版であり、受け答えは英語のみのようです。

準備

以下の公式サイトからCopilot Proのサブスクリプションを購入します。

Copilot Pro

公式サイトでも以下のアナウンスがある通り、Word、Excel (プレビュー)、PowerPoint、OneNote、Outlook などでCopilot Proを使用する場合は、Microsoft 365のサブスクリプションも必要となります。 私は、Microsoft 365 PersonalとCopilot Proのサブスクリプションを購入しました。

一部の Microsoft 365 アプリで Copilot を利用するには、Microsoft 365 Personal または Microsoft 365 Family サブスクリプションが必要です。 Microsoft 365 Personal または Microsoft 365 Family は、Microsoft の Web サイトで購入できます。Microsoft 365 Personal または Microsoft 365 Family を購入する際は、必ず Copilot Pro のサブスクリプションと同じ Microsoft アカウントを使用してください。

サブスクリプションが完了したら、ローカルにMicrosoft 365のアプリをインストールし、それぞれのアプリでサインインします。 サインインした際に動画の例などでは画面右上にCopilotボタンが追加されているはずですが、何も存在しない状態となっています。

以下サイトにも記載がありましたが、表示されない場合は、Office 365アプリのライセンスを更新する必要があります。

Microsoft Copilot Pro について

左上のWordの設定からUpdate Licenseを選択してライセンスをUpdateします。

Update後にWordを再び開くとCopilotが表示されるようになりました。

Powerpoint、Excelについても同様の設定で表示されました。

WordのCopilot

それでは実際にWordのCopilotを試してみたいと思います。 仮の設定として会社説明会を30分実施するための原稿を用意していただきます。

あなたはクラスメソッド株式会社の社員です。会社説明会を30分間開催します。そのための原稿資料を作成してください。

所々に誤情報はありますが、叩き台としては十分な内容でした。 今回は試すことはできませんが、ビジネスサブスクリプションの場合、SharePoint または OneDrive 内のWord または PowerPoint のファイルのいずれかを読み込んでドキュメントを作成できます。

Word の Copilot を使用してコンテンツの下書きと追加を行う

PowerpointのCopilot

次はPowerpointで試してみます。

あなたはクラスメソッド株式会社の社員です。会社説明会を30分間開催します。そのためのスライド資料を日本語で作成してください。スライドは10枚程度でお願いします。

良い感じで会社資料のスライド構成を作成してくれました。資料の追加や修正などもPromptで指示すれば実行してくれます。 スライドに対するコメントも生成してくれるのは良いですね。

新しいプレゼンテーションを作成する

PowerpointにOne Drive上に保存した先ほどのWordファイルを読み込ませることができるか試しましたが、エラーとなるため、現状はSharepointに保存したWordファイルのみ読み込めるようでした。

Youtubeの動画を見る限り、ドキュメントをUploadして使用できるようになるみたいなので、こちらは引き続き待ちたいと思います。

次にデザインテンプレートを参考に資料を作成してもらうよう指示します。

あなたはクラスメソッド株式会社の社員です。会社説明会を30分間開催します。そのためのスライド資料を日本語で作成してください。フォーマットは既存のスライドを参考にしてください。スライドは10枚程度でお願いします。

こちらは統一感のあるスライドが作成されました。

ExcelのCopilot

最後にExcelのCopilotを試してみます。注意していただきたいのが、現状はpreview版であり、英語でのPromptに限られていることと、OneDrive または SharePoint に格納されているファイルでのみ機能するということです。また、現状ExcelでできることはExcel tableを利用してのデータ活用でした。

Excel の Microsoft Copilot を使用すると、数式列の候補を生成したり、グラフやピボットテーブルで分析情報を表示したり、データの興味深い部分を強調表示したりすることで、Excel テーブルのデータをさらに活用することができます。

Excel の Copilot の使用を開始する

実際ローカルフォルダ上のExcelファイルでは、Copilotのボタンが非活性状態でした。

それでは、試してみます。最初にTry an exampleでExcel tableのexampleを作成してもらいます。

Add formula columnsでカラムを追加したり。

Highlightで特定のカラムを強調表示したり。

Analyzeで作成したグラフを別シートに追加したりできました。

Excel tableからddlを作成できるか聞いてみましたが、エラーになりました。

確認したところ現状はExcel tableに対してのみ対応しているようでした。

最後に

  • Word:文章作成自体は、ChatGPTなどでもできましたが、Wordドキュメントの中でフォーマットが整えられているのは便利な点だなと感じました。
  • Powerpoint:現状既存のフォーマットからの読み込みの制度がそこまで高くなく、数回に1回は失敗したりするので引き続きUpdateに期待したいと思いました。新しくドラフト版として資料を作る際は現状でもかなり有効な機能だと思います。
  • Excel: 私は業務ではExcel tableをあまり活用しませんが、Excelでの簡単なデータ活用には向いていそうだと感じました。エンジニア目線で言うとExcelで作る設計書などからDDLやSampleデータを作成してくれたら良いなーと感じました。

Businesses Planだとまた使用できる機能が変わってくるかもしれませんが、全体的にCopilot Proでできることが増えてかなりワクワクしました。今後さらに改善されれば、Office製品を使う人にかなり普及するのではと感じました。今後のUpdateも引き続き追いかけたいと思います。