[レポート]”Management3.0 権限委譲とエンパワーメント”のワークショップを開催しました
はじめに
2017年8月29日に開催された アジャイルディスカッションの特別編、"Management3.0 権限委譲とエンパワーメント"に参加しました。Management3.0は"人ではなく、 システムをマネージするべき" という考えのアプローチです。これを知って共感し、是非周辺のメンバーに知ってもらいたいと思い、Management3.0ファシリテーターであるNuWorksのステファンさんとgaoryuさんを迎えてワークショップを開催して頂きました。
クラスメソッドからは札幌/大阪含めて20名が参加しました。
内容
座学とワークショップのトータル2時間で行いました。
スライドはこちらです。
座学前半、若干硬い雰囲気をめそこTシャツを仕込んだgaoryuさんが和ませてくれました。
Management3.0とは何か、1.0/2.0とは何だったのか、3.0のマネージャーの役割は何なのかを紹介して頂きました。
バトンタッチして座学後半、ステファンさんからは自然界の自己組織化、エンパワーメントとは何か、権限移譲を明確化するとは?その何が嬉しいかなど紹介して頂きました。
最後にデリゲーションポーカーをやります。これは権限委譲は白黒(0 or 1, Binary)じゃなくて範囲を決めて7つのレベルで考えてみようよ!という考え方に基づいたゲームです。
やり方は最初に何についての権限を決めるかを出します。例えば"チームメンバーの採用決定"や"プロダクトのアーキテクチャ選定"など、権限レベルを決めたいお題を何個か出します。その後"いっせーの、せっ!"でマネージャーとメンバーの権限がどこまで移譲されたら良いか、のカードを出します。数字がずれたら特に数字の差分が大きかった人たちが"何故この数字を出したのか"を話しあいます。何度か繰り返して7つのレベルのうちの1つに収まるようにしました。プランニングポーカーをやったことのある人なら似た感じで楽しくできます。
各チーム、リアルな部門運営や、忘年会を運営するとしたら?など、チーム毎に特色あるテーマを選んで行いました。また、大いに議論が盛り上がってアツい時間を過ごしました。
感想
マネージメントについて、現場のメンバー含めて考える貴重なよい機会になりました。
あるチームでは実際の現場メンバー同士で、実際に明日から実行する前提で行ったので特にリアルな会話ができました。
ゴールや目的なしに権限移譲しても効果的に動けない事、それと例えば同じ"技術イベント参加"に関しても近所で数時間なのか、飛行機で1泊2日なのかで権限レベルが違うので、会話するなかで前提条件を揃えるのが大事と感じました。それと同じ権限レベルでも実は感じている精神的な重さは人の立場や関係性によって違う事もあるようです。
これを一つの手段として持ち、継続的に権限を移譲していければ、マネージメントの出番が少なくスピーディに現場で判断できる良い組織になり、チームや個人がより生き生きと働いていけるんじゃないかと感じました。
Management3.0に興味を持った方
今回のワークショップは2時間を無料で開催して頂きました。関わり方は色々あるようなので、もし興味があればまずはお問い合わせから相談できます。 http://nuworks.jp/ja/
2017年11月17日-18日にかけて[認定証発行]Management 3.0ワークショップ 10:00 - 18:00東京 が行われます。