Unity入門(3)- ゲームオブジェクトの配置と調整

2015.03.01

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はじめに

前回はUnityの画面構成を説明しました。今回はエディタの基本操作となるゲームオブジェクトの配置と調整です。Unityのバージョンは4.6.3を使用します。

ゲームオブジェクトとは?

キャラクターやアイテム、背景など目に見えるものから、カメラやサウンドなどゲームの世界を形作る基礎的な構成要素です。ゲームオブジェクト自体に実態はなく、コンポーネントと呼ばれる様々な機能を提供する要素の共通の入れ物(コンテナ)として働きます。Unityにはすぐに利用できる多種多様なゲームオブジェクトが最初から用意されています。

ゲームオブジェクトの作成

新規プロジェクトを作成し、HierarchyビューからCreate -> 3D Object -> Cubeを選択します。

01ゲームオブジェクトの作成

HierarchyビューにCubeというゲームオブジェクトが追加され、Sceneビューに立方体(Cube)が表示されていることが確認できます。Hierarchyビューにあるゲームオブジェクトをダブルクリックすると、Sceneビューでそのゲームオブジェクトがフォーカス&拡大表示されます。

02ゲームオブジェクトの選択

ゲームオブジェクトの移動

作成したCubeを移動してみます。Hierarchyビューでゲームオブジェクトを選択すると、Sceneビューで対象ゲームオブジェクトの中心から赤、緑、青の3つの矢印(ギズモといいます)が表示されていると思います。このギズモをドラッグすると、それぞれの色に対応する座標軸にそって移動させることができます。

03ゲームオブジェクトの移動

赤:X軸、左右へ移動させます。
緑:Y軸、上下へ移動させます。
青:Z軸、前後へ移動させます。

ゲームオブジェクトの回転

続いてCubeを回転させてみましょう。エディタ左上部にある回転アイコンを選択すると、ギズモの形状が変わります。移動の時と同じ感覚で、ギズモをドラッグすることでゲームオブジェクトを回転させることができます。

04ゲームオブジェクトの回転

赤:X軸を中心へ回転させます。
緑:Y軸を中心に回転させます。
青:Z軸を中心に回転させます。

ゲームオブジェクトの拡大縮小

今度は拡大縮小アイコンを選択してみましょう。ギズモの形状が変わりゲームオブジェクトの拡大縮小ができるようになります。

05ゲムオブジェクトの拡大縮小

赤:X軸、幅を変化させます。
緑:Y軸、高さを変化させます。
青:Z軸、奥行きを変化させます。

トランスフォームについて

Sceneビューに表示されたギズモを動かして移動や回転、拡大縮小を行なった際、InspectorビューにあるTransformの値が変わっていたことに気付いた方も多いと思います。実はギズモを動かすことで直感的に、ゲームオブジェクトのTransformの値(位置、回転、大きさ)を書き換えていたことになります。反対にInspectorビューのTransformの値を直接書き換えることでも、ゲームオブジェクトに対して同様の変更を加えることができます。

06トランスフォームについて

Transform.Positionを変更=ゲームオブジェクトを移動(Translate)させる
Transform.Rotationを変更=ゲームオブジェクトを回転させる(Rotate)させる
Transform.Scaleを変更=ゲームオブジェクトを拡大縮小させる(Scale)させる

次回は

Unityに最初から用意されているゲームオブジェクトの中から主要なものを紹介したいと思います。