[UPDATE] Elastic IPの逆引き設定が一部リージョンで申請なしにできるようになりました!(東京リージョンはまだ)

EC2からメール送信する際に必要な逆引きDNS設定、通常はAWSへの申請が必要ですが、一部リージョンに限りAWSマネジメントコンソールなどからユーザ自身の手で設定ができるようになりました。実際にオハイオリージョンで確認してみます。
2021.02.28

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

はじめに

清水です。本エントリでお届けするアップデート情報はこちら!Elastic IPの逆引き設定がAWSへの申請を介さず、ユーザの操作のみでできるようになりました。ただし対応は一部のリージョンのみとなっています。(2021/02/03にポストされたアップデート情報になります。)

EC2からEメール送信を行う場合などで、Elastic IPからホスト名の逆引き(リバースDNS、rDNS)設定が必要な場合、正引き設定を行った上でAWSへの申請が必要です。今回のアップデートでは、米国東部(オハイオ)、カナダ(中部)、欧州(ミラノ)、アジアパシフィック(ムンバイ)、およびアフリカ(ケープタウン)と一部リージョンのみではありますが、この逆引き設定がElastic IPの設定で行えるようになりました。

本エントリでは、このElastic IPの逆引き設定(リバースDNSのカスタマイズ)をオハイオリージョンで実際にやってみたのでまとめてみます。

オハイオリージョンでElastic IPの逆引き設定をしてみた

実際にオハイオリージョン(us-east-2)でElastic IPの逆引き設定を行ってみます。以下のEC2ユーザガイドを参考に進めました。

今回はAWSマネジメントコンソールから操作を進めます。なおAWS CLIでの実行もできるようです。

オハイオリージョン(us-east-2)でEC2インスタンスを起動、Elastic IPを割り当てたあと、EC2に関連付けます。

続いてRoute 53で正引き設定を行います。

正引き設定後、digコマンドで正引きが行えていることを確認します。

% dig reverse-dns-test.example.com +short
13.XX.XX.90

続いて、本題のElastic IPの逆引き設定を行います。該当のElastic IPを選択して、右上のActionからUpdate reverse DNSを選択します。

現れたダイアログで、逆引き結果後のドメイン名を入力、確認のためupdateを打ち込み[Update]をクリックします。

Reverse DNS recordの項目がPendingになりました。設定完了までしばらく待ちます。

少し時間がかかるのかな、とも思っていたのですが、2、3分ほどで設定が完了しました。

それでは、逆引きが行えるかdigコマンドに-xオプションをつけて確認してみます。きちんと逆引きができていますね!

% dig -x 13.XX.XX.90 +short
reverse-dns-test.example.com

これまでAWSに申請が必要でしたが、ユーザ自身のマネジメントコンソールからの操作で逆引き設定が完了しました!なお、これまでの申請と同様、逆引きレコードがElastic IPに紐付いている場合はレコードが削除されるまで、Elastic IPの解放ができないので注意しましょう。

まとめ

一部のリージョンのみ限定ですが、Elastic IPの逆引き設定がAWSへの申請なしに、ユーザ自身の手で行えるようになったことを確認してみました。対応リージョンがわりとメジャーなリージョン(例えばオレゴンとかバージニアとか)ではなく、わりとマニアックな(?)リージョンに限定されていることが特徴的ですね。(私は今回はじめて、オハイオリージョンでEC2を起動しました。)AWSが保有するIPアドレスレンジとリージョンとの対応、なども関連してくるのでしょうか。いずれにせよ、東京リージョンへの対応が待ち遠しいです!