Informatica MDM SaaS Business 360でのビジネスエンティティ作成

Informatica MDM SaaS Business 360でのビジネスエンティティ作成

Clock Icon2025.02.19

はじめに

データアナリティクス事業本部のShiwaniです。
今回は、MDMSaaSのGUIを使用してビジネスエンティティを作成してみました。
ビジネスエンティティとは、組織にとって重要な情報を表すエンティティのことであり、一般的な例として、顧客、サプライヤー、従業員、製品、アカウントなどが挙げられます。

本ブログでは、Informatica MDM Saas Business 360のCustomer 360アプリケーションでビジネスエンティティを作成する手順を紹介します。Customer 360アプリケーションを活用することで、顧客データを効率的に管理できます。

事前準備

ビジネスエンティティを作成する前に、以下の準備が必要です。

  • 事前に IICS Cloud、IICS Secure Agent、および VPC が適切に設定されていることを確認する。
  • Business 360 ライセンス が有効化され、Business 360 Console および Customer 360 Application へアクセスできることを確認する。
  • ユーザーに適切なロールを割り当てる(例:MDM Administrator、Data Steward、Business User)。

ビジネスエンティティの作成

Business 360でビジネスエンティティを作成するには、以下の手順を実行します。

  • Business 360 Console を開きます。
  • New をクリックし、Business Entity を選択します。
  • Create をクリックします。
    business-1
  • エンティティの名前を入力し、保存先のフォルダを選択します
  • Create をクリックします。
    business-2
  • 次は、エンティティの構造を定義するための属性を追加できます。
  • 画面上に表示するには、属性をダブルクリックします。
  • 次の3つの属性を追加します:Customer_ID、Customer_First_Name、Customer_Last_Name。
  • 最後に、ビジネスエンティティを保存します。
    business-3
    business-4
  • 少なくとも1つのフィールドを検索可能(Searchable)に設定します。Search and Reports に移動し、Searchable にチェックを入れます。
    business-5
    business-7

検索レイアウト(Search Layout)の作成

ビジネスエンティティの Search Layout を作成します。
Search Layout は、Business 360において検索結果の表示方法を定義し、ユーザーが必要なレコードを素早く見つけられるようにする機能です。

  • New をクリックし、Business Application に移動します。
  • Component をクリックします。
  • Search Layout を選択します。
    business-8
    business-9
    business-10
  • Title Field と追加のフィールドを選択します。
  • レイアウトを保存します。
    business-11

View and Edit Pageの作成

ビューおよび編集ページ(View and Edit Page) を作成します。
ビューおよび編集ページ は、Business 360 においてビジネスエンティティのレコードを表示・編集するためのページです。 ユーザーはこのページを利用して、既存のレコードの詳細を確認し、必要な更新を行うことができます。

  • New をクリックし、Business Application に移動します。
  • Page をクリックします。
    business-12
  • ページの名前を入力し、作成済みのビジネスエンティティを選択します。
  • ロケーションを選択するか、デフォルトのままにします。
  • OK をクリックします。
    business-13
  • Page Components をクリックします。
  • ページヘッダーをヘッダー部分にドラッグし、Highlighted Field を選択します。
    business-14
  • フィールドをページのタブに追加し、適切なフィールドを選択します。
    business-15
    business-17
  • 必要に応じて、追加のタブを作成します。
  • 最後に、ページを保存します。

Customer 360アプリケーションにビジネスエンティティの追加

新規作成したビジネスエンティティをCustomer 360アプリケーションに追加します。
ビジネスエンティティをCustomer 360アプリケーションに追加することで、ユーザーがデータを閲覧、検索、および管理できるようになります。
このステップでは、エンティティをアプリケーションのUIやワークフローと連携させます。

  • Customer 360 Business Application を開きます。(Business 360 Consoleからアクセスする)
    business-18
  • モデル画面で「+」をクリックし、事前に作成したビジネスエンティティを選択します。
  • 表示フィールドを選択します。
    business-16.1
    business-19
  • Search タブをクリックし、新規ビジネスエンティティを選択します。
  • そのビジネスエンティティに対して検索レイアウトを追加します。
  • 使用する検索レイアウトを選択します。
    buss-18.5
  • Page をクリックし、新規ビジネスエンティティを選択します。
  • View and Edit page を開きます。
    business-19
    business-20
  • そのビジネスエンティティに対してページを追加します。
    busis-20
  • 最後に、Customer 360 Business Application を保存します。
    これで、ビジネスエンティティの作成、ページレイアウトの設定、ビューおよび編集ページの作成が完了しました。

テスト

新規作成したビジネスエンティティを Customer 360 Application でテストします。

  • Customer 360 Application を開きます。
    business25.1
  • New をクリックし、作成したビジネスエンティティを選択します。
    busiss-26
  • ビジネスエンティティに設定したフィールドが表示されます。
    bussines-27
  • テストのためにダミーデータを入力し、チェックマークの付いたボックスをクリックして保存します。
    business-27
  • レコードが正常に登録されました。
    businss-28

検索テスト

  • Search コンソールを開き、作成したビジネスエンティティを選択します。
    business30
  • Customer_ID を入力し、Search をクリックします。
  • 検索結果画面で Customer_ID (C001) をクリックすると、登録データが表示されます。
    busi31

レコードの更新

  • 既存のレコードを更新する場合、鉛筆アイコン をクリックします。
    busines32
  • 例えば、Customer_Last_Name を "PQR" に変更してみます。
    busiess-33
  • Submit をクリックして変更を保存します。
    busi34
  • 変更が正常に適用され、Customer_Last_Name が "PQR" に更新されたことを確認できます。
    businss35

まとめ

Customer 360 アプリケーションでビジネスエンティティを作成し、レコードの追加・更新・検索を実施しました。データの構造化と管理が容易になり、Informatica MDM SaaS Business 360 を活用した効率的な顧客データ管理が実現できます。

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