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ChatGPTの嘘を克服できる?!Chrome拡張機能「WebChatGPT」を使ってみた

2023.03.26

こんにちは、つくぼし(tsukuboshi0755)です!

みなさんChatGPTは使ってますか?(もちろん私も使ってます)

そのまま使うだけでも相当便利なChatGPTですが、以前ChatGPTをもっと便利に使えるようにするGhrome拡張機能が、以下のブログで紹介されています。

上記のブログでも紹介がありますが、Chrome拡張機能「WebChatGPT」を実際に使ってみた所、ChatGPTの欠点である嘘の大半を克服できるすごい拡張機能だと感じました。

これはChatGPTを使っている方にはぜひ試して頂きたい!と思い、今回改めて詳細について紹介します。

ChatGPTが嘘をつくメカニズム

巷で良く言われるChatGPTの欠点として、平気で嘘をつく事が挙げられます。

ここで、なぜChatGPTは嘘をついてしまうのでしょうか。

上記の疑問に対して、OpenAIの公式Q&Aにヒントとなる文献があります。

Why doesn't ChatGPT know about X? | OpenAI Help Center

ChatGPT のトレーニング データは 2021 年に途絶えます。つまり、ChatGPT は現在の出来事、傾向、またはトレーニング後に起こったことをまったく認識していません。 最新の知識や情報が必要な質問やトピックには適切に対応できません。たとえば、誰が米国の大統領なのか、最新のバイラル ミームは何か、今日が何日なのかがわからない可能性があります。


ChatGPT には外部機能がなく、ルックアップを完了できません。これは、インターネット、検索エンジン、データベース、または独自のモデル以外のその他の情報源にアクセスできないことを意味します。事実を検証したり、参考文献を提供したり、計算や翻訳を実行したりすることはできません。独自の内部知識とロジックに基づいてのみ応答を生成できます

以上の文献から、ChatGPTが使用できるデータには、以下2点の制限がある事が読み取れます。

  • ChatGPTが事前に学習したデータは2021年までのものに限られる
  • ChatGPT自身はインターネット等の情報源に存在するデータにはアクセスできない

上記のデータ制限がある中で、ChatGPTはユーザーから入力された質問に対する回答を可能な限り生成しようとします。(それが例え偽情報だったとしても)

結果、ChatGPTが嘘の返答をしてしまうという訳です。

WebChatGPTが嘘を克服するメカニズム

それではChrome拡張機能である「WebChatGPT」が、ChatGPTの嘘を克服する仕組みについて説明します。

まずは以下のURLから、WebChatGPTをChromeに追加してください。

WebChatGPT: インターネットにアクセスできる ChatGPT

Chromeに追加した上でChatGPTを開くと、プロンプトが以下の通り拡張されている事が分かります。

この拡張プロンプトをいじる事で、WebChatGPTをON/OFFにしたり、回答で使用するWeb検索結果の参考文献数/検索期間/検索言語を指定できます。

WebChatGPTをONにした上で、ChatGPTのプロンプトに入力し送信ボタンを押すと、以下のテンプレートを用いて入力内容を整形します。

Web search results:

[1] <Web検索結果①>

[2] <Web検索結果②>

[3] <Web検索結果③>
...

Current date: <現在の日付>

Instructions: Using the provided web search results, write a comprehensive reply to the given query. Make sure to cite results using [[number](URL)] notation after the reference. If the provided search results refer to multiple subjects with the same name, write separate answers for each subject.
Query: <ChatGPTへの入力内容>
Reply in 日本語

上記のテンプレートを用いて、WebChatGPTは主に以下の処理を順に実施します。

  1. 「ChatGPTへの入力内容」をクエリとして、指定された参考文献数/検索期間/検索言語でWeb検索を実施し、検索結果を参考文献として取得
  2. 「ChatGPTへの入力内容」に対する回答を作成する際に、参照した参考文献を数字表記で引用するよう指示

この処理により、Webで検索した参考文献を用いてChatGPTが使用可能なデータを補完すると共に、引用した文献を明示して回答を生成するよう指示する事でChatGPTの嘘を防げるという訳です。

なおWebChatGPTの詳しいソースコードは以下にありますので、興味がある方は見てみてください!

qunash/chatgpt-advanced: WebChatGPT: A browser extension that augments your ChatGPT prompts with web results.

WebChatGPTを試してみる

それでは、実際にWebChatGPTを試してみましょう!

WebChatGPTをOFF/ONにした上で、ChatGPTに以下の同じ質問を実施し、回答を比較してみます。

  • 質問内容:現在の日本の総理大臣について教えてください
  • 想定回答:岸田文雄氏(2023/3現在)

OFFにした場合

このように、2023/3現在の総理大臣は野田佳彦氏であるという事で、早速ChatGPTに嘘をつかれてます。

ただ以前総理大臣を務めた方なので、ChatGPTの嘘としてはまだマシな部類ではあると思います。

(ひどい時は、ChatGPTが架空の人物をでっちあげる場合もあります)

ONにした場合

このように、2023/3現在の正しい総理大臣である岸田文雄氏であると明示されます。

さらに[数字]の形式で回答の引用箇所に対して参考文献のURLが付与され、クリックする事で引用先を辿れるようになります。


なお、検索条件次第では、正しい参考文献が上手く取得できない可能性も少なからずあります。

その場合は、拡張プロンプトでなるべく多くの参考文献数/最新の検索期間/適切な検索言語を指定し、正しい参考文献を取得できるよう調整する事をオススメします。

最後に

今回Chrome拡張機能である「WebChatGPT」について改めて紹介しました。

この拡張機能を上手に使う事で、ChatGPTの多くの嘘を克服できます。

簡単にON/OFFも切り替えられて非常に使いやすいので、普段ChatGPTを使用している方はぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

以上、つくぼし(tsukuboshi0755)でした!

2023/3/27追記:WebChatGPTを使用する際の注意点として、引用されている参考文献の正確性については考慮する必要があります。 参考文献自体の情報が間違っている可能性は少なからずあるので、使用する際は参考文献の中身も併せて確認する事をオススメします。