【Alteryx】動的入力ツールを利用するうえで、注意すること

2023.02.07

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皆さんこんにちは、アライアンス統括部の清水です。

Alteryxの動的入力ツールに関して、ご質問をいただくケースがあり、注意すべき点についてまとめてみました。

動的入力ツール

入力データベースから読み取り、読み取るレコードを動的に選択できるツール

動的入力ツール(公式)

AlteryxのDynamic Inputツールの話

見出しだけを読んでも、非エンジニアの方だとなかなかイメージが掴めないかと思います。

例えば、このように毎月同じような内容のデータがエクセル等でシートが複数存在していた場合、

「データ入力」ツールを利用して毎月1つずつデータを取り込んでいくと非常に手間です。

そんな時に、「動的入力ツール」を利用すると、このように一度設定するだけで、エクセル上にシートが増えても、毎月増えていくシートのレコードを読み取ってくれます。

便利だけど注意すべき点

このツールを利用するうえで注意することとして、複数のファイルを同時に読み込むことが可能ですが、それらが全て同一のデータ構造になっている必要があります。

同一のデータ構造でないと、仮にAlteryx Desigerで実行しても、このようなエラーとなってしまいます。

エラーについて

異なるスキーマとは?

どういうことかもう少し説明します。例えば、このようなデータがあったとします。

「1月」のシート:半角文字で "X" と入っています。

「2月」のシート:全角文字で "X" と入っています。

「3月」のシート:記録する内容がなかったため、空欄のままです。

この状態で、Alteryxでデータ型を見てみるとこのようになります。

1月は、「String型」

2月は、「WString型」

3月は、「Double型」(空欄の場合、数値のDouble型として認識されます)

最初にエクセル上で確認すると、人間の目では気に留めなかった程度の内容の違いですが、このようにAlteryxを利用するうえでは、全く違うデータ型として認識されてしまいます。

Alteryxでのデータの型とその役割

アルファベットの場合、業務上複数人で作業をする場合、人によっては全角文字で"✕"にしたり、半角文字で"X"にするケースはよくあるかと思いますので、データを読み込む際に入力ルールを気にしておく必要があるかと思います。

データ型を確認するには?

「セレクト」ツールを使い、読み込みデータを実行してみるとこのように確認できます。

同じデータ型になるように、データを変更すると、動的入力ツールを利用してもエラーは発生しなくなります。

終わりに

Alteryxで動的入力ツールを扱う上で、大事な「データ型」に関して書いてみました。

その他よくありがちなケースとしては、以下のようなケースもあるかと思います。

  • Double型の数字の「0」
  • Wstring型の全角文字列の「0」
  • Sting型の半角文字列の「0」

どなたかのお役に立てば幸いです。