[速報] Amazon ElastiCache ServerlessがGA(一般利用開始)されました #AWSreInvent

待望のServerless版 ElastiCache がGAされました!東京リージョンにも対応しています!
2023.11.28

あしざわです。

本日から開催されているAWS re:Invent 2023のMonday Night Liveにて、Amazon ElastiCache ServerlessのGA(一般利用開始)が発表されました。

早速公表されたAWS Blogの記事はこちらです。

What's newブログも出ていました。

概要

ElastiCache Serverlessとは、ユーザーが 1 分以内にキャッシュを作成し、アプリケーションのトラフィック パターンに基づいて容量を即座に拡張できる新しいサーバーレス オプションです。

現在ElastiCacheで利用できるデータベースストアである、Redis および Memcached のどちらにも互換性があります。

Serverlessと名がついてることから分かる通り、「ワークロードのアクセスパターンの変化に合わせた即時スケーリング」「複数のアベイラビリティーゾーンにわたる自動レプリケート」を備えています。

その上、すべてのワークロードに対する最大 99.99%のSLAが保証されていました。

ElastiCache Serverlessを利用することでユーザーは、今までElastiCacheに対してかけていた運用負荷を低減できます。

その他、ElastiCache Serverlessの特徴は以下です。

  • エンジンバージョンのアップグレード
    • 自動かつ透過的に適用されますが、アプリケーションへの影響はありません。
  • CloudWatchによるメトリクス監視が可能
    • メモリ使用率 (BytesUsedForCache), CPU使用率 (ElastiCacheProcessingUnits)やその他のキャッシュメトリクスが利用できます。
  • セキュリティ、コンプライアンス
    • VPC内からのアクセスが可能で、IAMを利用したデータプレーンへのアクセスが可能、KMSを利用した保存時・転送時の暗号化もサポートしています。

早速使ってみた

弊社メンバー(のんピ)が早速利用していたのでこちらを参照させていただきます。

ご覧の通り、本当に1分程度で起動できたそうです。

初期設定だとデフォルトVPCで起動するようになっており、VPCなしでは起動できないようです。

確かにデフォルトVPCがない私の環境で試したところ、エラーとなりました。

料金

ElastiCache Serverlessは初期費用なしで利用できます。

アプリケーションが消費したキャッシュデータストレージ(GB単位) および ElastiCache プロセッシング ユニット (ECPUs)の数に対して課金されます。

詳細はElasticacheの料金ページをご覧ください。

対応リージョン

発表直後から、中国を含むすべての商用 AWS リージョンで利用できます。

つまり、東京リージョンでも利用できます。

さいごに

キャッシュDBをAWS上でサーバーレスで管理したいという方にとっては、本当に待ちに待ったアップデートだったと思います。

東京リージョンにも対応しているので、既存のワークロードでもすぐ検証できそうですね。

ただし、現時点ではVPC上へのデプロイが必須なので注意が必要です。VPCレス対応のアップデートが来たら更に話題になりそうです。

以上です。