「io2」新しいEBS(プロビジョンド IOPS)が利用可能になりました

2020.08.25

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AWSチームのすずきです。

新しいEBSとして「io2」の利用が可能になりましたので、紹介させていただきます。

比較

従来の「io1」と仕様の比較を行いました。

項目 io1 io2
耐久性 99.9% 99.999%
1GiBあたりの最大IOPS 50 500
IOPS範囲(最小~最大) 100~64000 100~64000
月額料金($):1GBあたり 0.142 0.142
月額料金($):1IOPSあたり 0.074 0.074

※月額料金は東京リージョン価格

料金

「io1」と「io2」、同じ容量、IOPS設定で利用する場合、利用費は同額になります。

耐久性

耐久性は「io2」は「io1」から 100倍向上とされています。

従来のEBSもアベイアビリティゾーン内で冗長化されており、高い信頼性での利用が可能でしたが、 「io2」は更に少ない 故障、障害発生頻度で利用できると思われます。

容量あたりIOPS

容量あたり設定可能な最大IOPS値が10倍になりました。

EBSの最大性能 64,000IOPS を設定するためには、従来の「io1」では 1280GB以上のEBS容量を必要としましたが、 新しい 「io2」では、128GBの EBS 容量で済むようになりました。

※io1、io2で高いIOPS設定利用をする場合、事前に料金試算される事をおすすめします。

利用

新規作成

新しい「io2」のEBS、東京リージョンで利用可能です。

ボリュームの作成

EC2起動時

変更

Elastic Volumes がサポートされた EBSボリューム (2016年11月以降)であれば、 オンラインで「io2」に変更する事が可能です。

EC2上で動作するOSは無停止のままEBSの変更を行う事は可能ですが、所要時間は数分から数時間(最大24時間)。 変更中は性能影響が生じる場合もあります。

重要なデータが保存されているEBSで変更を実施する場合には、バックアップとなるスナップショットを取得した上で、 負荷影響などについても事前検証を行うことをおすすめします。

まとめ

新しくリリースされた「io2」。高い信頼性、可用性が求められるDBサーバ、ファイルサーバ のEBSボリュームとして有効性が高いと思われます。

料金はこれまでの「io1」と据え置きで利用が可能です。 現在「io1」のEBSを利用されているEC2インスタンスがある場合、メンテナンスなどの機会に「io2」への変更をご検討ください。