Amazon GameLift 入門 #3 フリートの作成

2016.02.26

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ゲームサーバーのデプロイ

Amazon GameLift (以下 GameLift) はマルチプレイヤー向けのゲームのサーバーアプリケーションのデプロイや運用、監視などを行うことができるマネージドサービスです。ゲームのために最適化されたサーバーを簡単に構築することができます。

概要は下記をご参照ください。

以下で公開されている「Amazon GameLift Getting Started」に沿って、サンプルプロジェクトを動かすことができます。

前回はサーバーアプリケーションのビルドパッケージを GameLift にアップロードしました。今回はビルドの「フリート」を作成します。

フリートとは

フリートとは、ビルドパッケージをデプロイしたサーバーのまとまりです。サーバーの実態は EC2 インスタンスということになりますが、1つのビルドパッケージを元に複数の EC2 インスタンスを起動します。

フリートを作成する

ビルドパッケージのアップロードは前回作業済みですので、マネジメントコンソールでは1つの「Ready」のビルドを確認することができます。これを選択した状態で「Create fleet」をクリックします。

gamelift-03-01

作成するフリートの設定画面が表示されますので、設定していきます。

Fleet details

どのビルドのフリートを作成するか、などといった設定です。「Name」はお好きな名前で構いません。「Build」は先ほど選択したビルドが設定されています。

gamelift-03-02

Instance type

様々なインスタンスタイプの中から選択することができます。ゲームサーバーに求められるパフォーマンスを考えて決めるようにします。2016/02/26現在 c3.xlarge が Free となっています。

gamelift-03-03

EC2 port settings

EC2 インスタンスのポートの設定です。「Add port settings」をクリックして、ポートの設定を1つ追加します。

gamelift-03-04

ここでは、次のようなポートを開けておきます。

  • EC2 port range : 33435
  • Protocol : UDP
  • CIDR : 0.0.0.0/0

最後に右端のチェックマークをクリックするのを忘れずに。

Game launch

ゲームサーバーの起動に関する設定です。

gamelift-03-05

ここでは、次のような設定を行います。

  • Launch path : Bin64.Dedicated\MultiplayerProjectLauncher_Server.exe
  • Log paths : user\log
  • Launch parameters : 下記の通り
+sv_port 33435 +start_lobby

最後に「Initialize Fleet」をクリックして、フリートの作成は終わりです。

作成したフリートの確認

フリートの作成が終わると、作成したフリートの詳細画面が表示されます。この画面から、ゲームセッション数やプレイヤーセッション数などをモニタリングすることができます。

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まとめ

今回で、ゲームクライアントから接続可能なサーバーの下準備が完了しました。手順が簡素化されていて、簡単に構築することができました。

次はいよいよ「ゲームセッションへの接続」を試してみます。

参考