【VIOPS09】運用担当者からみた顧客が必要としているもの(発表資料)
はじめに
こんにちは植木和樹です。去る7月4日(金)にVIOPS09で「顧客が本当に必要だったもの」をテーマとした パネル・ディスカッションに参加してきました。
昨年AWSで初めてクラウド(IaaS)に触れ、クラウド=AWSの身としては他のクラウドベンダーやプライベートクラウド環境の状況を知っておきたく、本来は終日参加してレポートしたかったのですが、色々と立てこんでおりまして自分のセッションの参加のみとなってしまいました。懇親会も行けず。残念。
セッション資料
「10年間保守担当やってきて思う、顧客が必要としているもの」という題目で15分間お話させていただきました。他の方が自社の製品やサービス紹介をされる中で、ガチ現場オペレーターからの発表という場違い感が半端なかったですが「自重はダークサイド」らしいので。
発表の流れとしては以下のようになっています。
- 自己紹介
- クラスメソッドの業務/事例紹介
- 顧客が本当に必要としているもの
- JAWS-UGの紹介
発表内容としての核は「人」です。「技術」や「機能」でなく「人」。
長年保守や運用している立場からいうと、どのベンダーの製品もサービスも技術や機能の面ではそれほど大きく違わないものになってきます。というより、機能がないならないなりに、まわりの環境が適応していきます。
その後に重要となってくるのが、サポート窓口の対応とか、アカウントエンジニア(その顧客の専属窓口)、そしてイザというときに社内の人間でどうにかするための情報(公式ドキュメントやコミュニティフォーラムの活発さ)の公開量だと思っています。
最後にJAWS-UGのご紹介をしましたが、AWS界隈のコミュニティは素晴らしいです。集まってくる情報の質と量、関わる人の人柄・情熱、そしてコミュニティでの意見を吸い上げ機能にフィードバックしてくれるAWSの中の方達。いわゆる「エコシステム」というものが非常に活発に機能しているのではないでしょうか。
エコシステムについては、下記2013年11月に行われたJAWS-UG千葉でのADSJ小島さんの発表スライドを参照ください。
まとめ:JAWS-UGについて
最後にモデレーターの中井さんが、「機能が足りないゆえに顧客が得られるものはなにか?」というような趣旨の問いかけをしていました。その時に頭に浮かんだのが「AWSには高速・高信頼のSANストレージサービスがない」という点です。これはオンプレでNFSによるサーバー間ファイル共有をしてきたシステムを移行する際に、まず躓くポイントになりやすいです。
しかし高速・高信頼のSANストレージを捨てる代わりに、分散・疎結合・ステートレスといった発想の転換に繋がり、S3などAWSサービスを利用することで解決し結果コストダウンに繋がるケースがあります。
JAWS-UGではこういった事例や技術紹介が活発なので、困ったときには「全国にある」近くのユーザーグループへ参加して相談できるというのが利用する側としての安心に繋がると考えています。
というわけで、次回は7月26日(土)JAWS-UG千葉に参加します。「運用縛り」です。AWSによって運用がどう変わったのか?についてお話する予定です。ご興味のある方はぜひご参加をお待ちしております。
※2014/07/06時点でキャンセル待ち29人とは・・・