[新サービス]AWS Migration Hub[AWS]
AWS Summit New Yorkで発表された新サービスになります。 コンニチハ、千葉です。
AWS Migration Hubとは?
AWSにはマイグレーションをサポートする様々なサービスがあります。
- AWS Application Discovery Service(ADS):CPU、メモリからOSのバージョン、起動プロセス、ネットワーク通信のアセスメント
- AWS Server Migration Service(SMS):VM環境をAWSへ増分移行可能なサービス
- AWS Database Migration Service:データベースのデータ移行、異なるデータベース間での移行サポート
これらのサービスは、今回発表されたAWS Migration Hubに統合しダッシュボードが提供されます。
何が変わったのか?
前提としてAWSには移行プログラムとして、AWS Migration Acceleration Program (MAP)があります。こちらを利用すると、色々なサポートが受けられ、AWS移行に対するリスクを軽減できます。
Migration HubはMAPで定義されている移行プロセスに沿った、状況追跡ができるように統合的なダッシュボードとして用意されました。
具体的には以下の3ステップを1つの画面で情報確認できるようになりました。
- Discover:ADSで収集した情報
- Migrate:ADS、DMS、サードパーティサービス(Racemi/DynaCenter、CloudEndure/Live Migration)の情報を収集しステータスを表示
- Track:アプリケーションの移行状況のトラッキング
ダッシューボード
移行に関するサマリダッシュボードが追加されました。
アプリケーションの移行進捗が確認できるようになりました。
Discovery
ADSの画面がここに移動したようです。マネージメントコンソールから、ADSを選択するとMigration Hubに移動します。
以前、ADSを触っていたのですがデータもそのまま引き継がれていました。取得項目も変わってないようです。
[AWS移行]移行アセスメントを効率化する[AWS Application Discovery Service(ADS)]
今回のアップデートでは、ADSに関するダッシューボードが追加されていました。
Migrate
ADSで収集したサーバー情報を元に、アプリケーションの移行状況を可視化できます。
移行ツール(DMSやSMSなど)と統合したい場合は、IAMのセットアップが必要になります。
試しにSMS連携用のIAMロールを作成したところ、SMSと情報が連携されるようになりトラッキングできるようになります。
サードパーティ製のサービスとも連携できます。
Migrateに関するダッシュボードはこんな感じです
移行対象が数百に及ぶ場合、進捗管理が大変になりますが、ここで管理できるのは嬉しいです。
さいごに
移行をサポートするサービスとしてADS、SMS、DMSがありましたが、今回Migration Hubという形で統合され、トラッキングがしやすくなりました。規模が大きい移行に対して強力なツールになりそうです。
因みにADS、SMS、DMSは今まで通り変わらず利用可能です。今回、ダッシュボードが統合されトラッキングの利便性が大きく向上しました。