GW中に大腸内視鏡検査を受けてみた

病院の空きスケジュールに合わせてGW中に大腸内視鏡検査を受けていました。食事制限真っ最中で、安静が求められるため旅行も禁止となります。実態について書いてみました。
2024.05.05

昨年度の健康診断で便潜血が見つかり、検査を受けることになりました。ゴールデンウィーク中は病院も予約が取りやすいとのことで、その期間に予約を入れました。多くの人が旅行に出るため、予約が取りやすいのかもしれません。

大腸内視鏡検査によるポリープ切除後、約1週間の安静が必要となりました。旅行や運動はもちろん、食事にも細かな制限があります。ゴールデンウィーク中には様々なフェスが開催されているようですが、自宅でゲームを楽しみつつ、食事時にはお粥、プリン、具なしの味噌汁、バナナを繰り返して摂取しています。

病院からは「便潜血と判定されても再検査に来ない人が多い」と言われました。スケジュールの都合や心理的な圧迫感から通院が難しいと感じる人が多いのかもしれません。そこで、実際に受けた大腸内視鏡検査の内容を記録として残すことにしました。都合上資料写真は乗せていません。

初診

初回診察では検査は行いません。初診で行うことは大体以下の通りです。

  • 検査そのものの説明
  • ポリープが発見された時の対処をどうするか
  • 検査時に鎮静剤を用いることについての説明
  • 検査前日から検査当日の手続き説明

重要なのはポリープ発見時の対処。今回受けた説明では切除しないことも選択肢として可能とは言われましたが、今後悪化した場合には切除が予想されるとのこと。今回と別機会に切除する場合でも再度下剤を5時間程掛けて飲む必要があります。

再度の下剤飲用の時点で迷うことなく切除に決めました。

説明と署名後、検査前日の下剤と、検査当日用の下剤、下剤の効果を考慮した検査前日用食事セットが渡されました。これらの費用にも勿論保険適用が効いています。

検査前日

実は初診から検査前日まで約一ヶ月の間が空いています。GWとわかりやすい目安だったので問題ありませんでしたが、気になる人は検査日をカレンダーに入れておくとよいでしょう。

検査当日は、下剤と水を飲むための使い捨て紙コップを複数用意しておくことをおすすめします。容量は210ml程度のコップで大丈夫です。さらに、冷たいミネラルウォーターを500ml入りのボトルで3本用意すると良いでしょう。これは、容量を簡単に測定でき、また少し水分補給が必要な時に、ぬるい水よりも飲みやすいからです。

前日分の朝食は特に問われず、昼と夜に検査前日用食事セット、そして夜9時に下剤でした。食事セットは療養向けの消化効率がよいものとなっており、カロリーもかなり抑えめです。物足りないかもしれないという人は液色が無色の無炭酸スポーツドリンクで対処しましょう。

前日の下剤は検査当日用の下剤効果を効率よくするものとなっており、直接の効果は人それぞれのようです。

検査当日

多分一番辛い日になります。主に下剤飲用が。事前説明にもあるかもしれませんが、起きたら水を3杯くらい飲んでおきます。

下剤飲用

下剤飲用に関するテキストやチェックシートで本当に細かく説明されているため、予めそれらに目を通しておきます。今回の下剤は2杯を飲用した後に水を1杯という流れでした。各1杯を少しずつ10分から15分程掛けて飲む必要があり、時計を見ながらトイレに近い場所で飲んでいきました。所要時間は合計5時間程。

時計だけ眺めるのも苦痛なので、適当にYouTubeで動画を見つつ、2分程度置きに飲み進めるといった状態でした。事前に病院での説明にて下剤4杯目辺りで最初の便意が来るとのことでしたが、本当にそのとおり。これはほぼ全ての人に該当する状況なのかもしれません。

テキストに沿って、腸内の状況がきれいになったと判断できたら念の為水を多めに飲んでおきました。下剤によって脱水症状を引き起こす可能性があるからです。

後は診察時間に合わせて書類を持って病院に向かうだけですが、事前に数分程軽く足踏み運動を行うことをおすすめします。病院に向かうまでの間に徒歩によって腸内に刺激が行き、便意が来る可能性が高いからです。トイレの場所が判っている場合はまだ対応できますが、そうでないと診察に間に合わなくなる可能性があります。

検査

用意された衣服等に着替えて診療を受けます。肝心のカメラは、鎮静剤を受ける手続きになっているのであれば何時の間にか全処置が終わった後なので痛みすらありません。点滴が終わるまで安静にして終わりです。

今回の検査は、着替えて診療台に横になり、点滴を始めて鎮静剤を打って、気がついたら処置完了。ベッドで横になり、点滴が終わったら待合室へ、という流れでした。一番辛いのは下剤飲用だったという感想です。

検査後

手続き次第ですが、待合室で呼ばれるまで大体1時間30分くらい待つ可能性があります。実際の処置とポリープ切除があった場合はどの程度だったのか、今後の予定等の説明があります。

大体1週間程で接種した繊維を元に判定が分かるようですが、今回はGWということもあり都合上2週間後の連絡となりました。この記事を書いている段階では何もわかっていません。切除状況から3年後に経過確認での検査をおすすめとのことでした。

ポリープ切除があった場合、制約に関しての説明があります。大体は以下の通りでしょう。

  • 旅行禁止
  • スポーツ等、腹部に圧迫がいく行為の厳禁
  • 食事はお粥等の消化のいい流動食にて
  • アルコール厳禁

普通はGW中にこれらの制約を言い渡されると頭を抱えるかもしれません。個人的には百英雄伝やStellar Blade等の新作ゲームリリース直後にて、自宅でだらだらしつつ食事を悩まなくて済む辺りにて、GW中に何かしないと勿体無いという感情が抑えられて楽でした。問題は意外と食費がかさむ点です。

あとがき

今回の施術費用は保険適用にて23000円程でした。ポリープ切除が行われたため費用が膨らんでいます。個人で加入している保険にて日帰り施術特約対象となっているため、ある程度リカバリーが効く予定です。

検査後1週間は消化吸収のよい流動食に制約されます。高齢になってからの食事とほぼ同一になる、と考えてもずれはなさそうです。実際に食事をしての感想は、食べたいものを食べることは大きく年をとる前でなければ機会を失うのだなということ。

間食にプリン以外でつまむのに何か丁度いいものはないのかと検索していましたが、消化器内科の病院が出している記事にて、幼児向けに販売されているボーロが候補に上がっているのを見つけました。実際に購入してみましたが、確かにあっさり口溶けします。ウエハースも候補に上がっていましたが、商品によるかもしれません。

術後約1週間の食事制約、安静がもとめられる点において、連休は施術に向いたタイミングかもしれません。リモートワーク可能な環境であれば施術日を除いて仕事も可能です。大腸内視鏡検査で悩んでいる方に参考になれば幸いです。