Trend Vision Oneのエージェントレス検索を手動で実行してみた

Trend Vision Oneのエージェントレス検索を手動で実行してみた

2025.08.21

こんにちは、シマです。
皆さんはTrend Vision Oneを使っていますか?Vision Oneには多数の機能がありますが、今回は「エージェントレスの脆弱性と脅威の検出」についてです。この機能は通常1日1回の自動スキャンが実行されますが、任意のタイミングでスキャンを実行したい場合があります。今回は、手動でのスキャン実行方法について紹介します。

エージェントレスの脆弱性と脅威の検出について

エージェントレスの脆弱性と脅威の検出は、Trend Vision Oneと連携している各クラウド環境において、エージェントを導入することなく脆弱性と不正プログラムを検出する機能です。この機能の詳細については、過去の記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
https://dev.classmethod.jp/articles/202406-v1-agentlessv-01/
https://dev.classmethod.jp/articles/202410-v1-agentlessv-01/

なぜ手動スキャンが必要なのか

エージェントレスの脆弱性と脅威の検出は、クラウドアカウントに初めて接続して機能を有効にしたときから1日1回自動実行されます。しかし、新しくリソースをデプロイした直後や、セキュリティインシデント発生時など、現時点の状態を確認したい場合には手動でのスキャン実行が有効です。

手動スキャンの実行手順

手動でスキャンを実行する手順を見てみましょう。今回は、過去のブログで紹介している機能の有効化が済んでいる環境を前提とします。
https://dev.classmethod.jp/articles/202406-v1-agentlessv-01

まず、Trend Vision Oneコンソールから「Cloud Security」→「Cloud Risk Management」→「Cloud Security Posture」の順にアクセスします。対象のアカウントを選択し、「クラウド概要」→「アカウントの詳細」ウィジェットで、「エージェントレスによる脆弱性と脅威の検出」の横にある「今すぐスキャン」をクリックします。
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次に、1つ以上の利用可能なリージョンを選択し、「スキャンを開始」をクリックします。なお、エージェントレスによる脆弱性と脅威の検出が展開されているリージョンのみが選択可能です。
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再度「今すぐスキャン」をクリックすると、選択したリージョンの検索ステータスが「検索中」に変更されていることが確認できます。スキャン時間は、クラウドアカウント内のリソースの数と選択したリージョンの数によって異なるため、必要なリージョンのみを選択することをオススメします。
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最後に

Trend Vision Oneのエージェントレスの脆弱性と脅威の検出における手動スキャン機能を紹介しました。定期スキャンだけでは対応できない緊急時や、リアルタイムでの状況確認が必要な場面で、手動スキャン機能は非常に便利です。

本記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。

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