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[小ネタ] Trend Vision Oneのアセットグループ管理の上限が増えました
こんにちは、シマです。
皆さんはTrend Vision Oneのアセットグループ管理機能をお使いでしょうか?以前にこの機能を紹介する記事を書きました。
この機能に嬉しいアップデートがありました。組織の成長や複雑な管理体制に対応できる大幅な上限拡張が実施されたのです。アップデートの内容と実際の運用でのメリットを紹介します。
何が変わったの?
2025年8月19日に発表されたアップデートで、Asset Group Managementの制限が大幅に緩和されました。
従来の制限
- 作成可能なアセットグループ数:最大30個
- ネストレベル:最大2層
新しい制限
- 作成可能なアセットグループ数:最大500個(約16倍の拡張)
- ネストレベル:最大10層(5倍の拡張)
この変更により、大規模な組織や複雑な管理体制を持つ企業でも、より柔軟で詳細なアセット管理が可能になりました。
利用者目線でのメリット
1. 大規模組織での適用が現実的に
従来の30個制限では、例えば本社・地域拠点・事業部・チームといった階層的な組織構造を持つ大企業では、すぐに上限に達してしまう可能性がありました。500個まで拡張されたことで、数百の部署やプロジェクトを持つ組織でも、各単位での個別管理が可能になります。
2. より詳細な組織階層に対応
アップデート前の2層では実現が難しかった複雑な組織階層も、10層までのネスト構造により忠実に反映できるようになりました。
組織
└── 地域(東京・大阪・福岡)
└── 事業部(開発・営業・管理)
└── 部署(第1開発部・第2開発部)
└── プロジェクト(ProjectA・ProjectB)
└── チーム(Webアプリチーム・インフラチーム)
└── 環境(本番・検証・開発)
このような詳細な分類により、各レベルの責任者が適切な範囲のアセットのみを管理できるようになります。さらに、リスクサブインデックスによって組織単位でリスク指標を確認できるため、問題のある部署を素早く特定することも可能です。
※過去記事より引用
最後に
Asset Group Managementの制限緩和により、Trend Vision Oneがより多様な組織規模・構造に対応できるようになりました。特に大規模組織や複雑な管理体制を持つ企業では、セキュリティ管理の精度向上と運用効率化を同時に実現する重要なアップデートです。既に制限に達していた組織や、これまで制限を理由に導入を見送っていた企業にとって、検討の価値がある機能拡張といえるでしょう。
本記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。