【資料公開】第5回 クラメソおおさか IT 勉強会「Midosuji Tech」にて「現行踏襲って何だろう? 要件のミスマッチに遭遇してきた話」というタイトルで登壇しました #midosuji_tech

【資料公開】第5回 クラメソおおさか IT 勉強会「Midosuji Tech」にて「現行踏襲って何だろう? 要件のミスマッチに遭遇してきた話」というタイトルで登壇しました #midosuji_tech

Clock Icon2025.03.31

はじめに

こんにちは、コンサルティング部の神野です。

先日、クラスメソッド大阪オフィスにて開催されたコミュニティイベント「Midosuji Tech #5」に登壇いたしました!

今回のテーマは 「失敗談とアプローチLT」 でしたので、「現行踏襲って何だろう? 要件のミスマッチに遭遇してきた話」という話で登壇しました!

Midosuji Tech とは??

Midosuji Tech は、クラスメソッド株式会社の大阪オフィスで開催する IT 技術の勉強会です。気になる技術、流行りの技術など、技術全般について自由に語ったり議論するコミュニティです。

毎回テーマを決めて開催しますので、ご興味のあるテーマの際はぜひご参加ください!

https://dev.classmethod.jp/articles/midosuji-tech-1/

登壇資料

注意

きっかけ

要件を決めていく際に「XXXは現行踏襲で」といった単語を耳にすることはないでしょうか??またそれを聞いてどんな気持ちになりますでしょうか?

CleanShot 2025-03-31 at 19.04.38@2x

思い返すジュニア時代

ジュニア時代は現行踏襲なので、今と同じように実装すればいいやと思いヒアリングする項目も減って嬉しいと思ったりしました。

CleanShot 2025-03-31 at 19.04.16@2x

安易に受け入れたことで、予想外の出来事に遭遇することもありました。

予想外の出来事

その1

CSV連携処理と聞いていたが蓋を開けたらTSVで、なぜか拡張子がCSVでお客様も理解していなかったケースがありました。

CleanShot 2025-03-31 at 19.04.55@2x

その2

実は色々な処理が「現行システム」には存在していて私たちの理解では追いつかなかったケースがございました。

CleanShot 2025-03-31 at 19.05.04@2x

その3

要件定義時に「現行踏襲」で外部システムにデータを連携することが確定していたため、データの構造をリアーキテクトしたのに元に戻すことに圧倒的苦戦したケースがございました。

CleanShot 2025-03-31 at 19.05.14@2x

なぜこんなことが起きるのか?

なぜこんなことが起きてしまうのでしょうか??

原因1

お客様と我々では、既存システムの理解度に差があり、「現行システム」に対する認識が異なる場合がございます。

CleanShot 2025-03-31 at 19.05.29@2x

原因2

お客様が現行処理を十分に理解していない、またドキュメントが存在しない、コンテキストが失われている場合がございます。

CleanShot 2025-03-31 at 19.05.38@2x

原因3

現行踏襲に甘んじて、実現可能性を検討しきれず実装してしまっているケースもあるかと思います。

CleanShot 2025-03-31 at 19.05.46@2x

どう向き合うか

上記問題にどう向き合っていくのがいいでしょうか??

向き合い方1

現行踏襲で」と言われたら、まずはお客様が言う「現行」を理解するように努めます。双方で「現行」に対する認識合わせを行います。

CleanShot 2025-03-31 at 19.06.01@2x

向き合い方2

改めて現行踏襲するか考えます。これを現行踏襲した方がいいのか、そもそも現行踏襲できるのかなどをしっかりと検討しお客様にとって何がベストかを検討します。

CleanShot 2025-03-31 at 19.06.14@2x

向き合い方3

QCDや自身のロールの中で最大限努力します。気づいた違和感は大概嫌な方向であとあと大きなトラブルを招くと感じています。

CleanShot 2025-03-31 at 19.06.23@2x

まとめ

今回の話をまとめると、私なら下記を中心に進めていくと思います!実際のプロジェクトでは制約もあると思うので、ステークホルダーを巻き込みつつベストを尽くせればと思います。

  • 現行踏襲で」と言われても安易に考えない。まず「現行」を理解し、お互いに「現行」に対する景色を合わせる。
  • 認識を合わせた上で改めて「現行踏襲」するかどうかを考える。必ずしも踏襲する必要があるのか、場合によっては練り直した方が幸せかもしれない。「現行踏襲」はあくまで1つの方法として、何が一番お客様にとっていい選択肢になるのかを検討する。
  • QCDやロールなどの制約が実際のプロジェクトはあると思うので、自分ができることをまずは最大限行うよう心がける。

CleanShot 2025-03-31 at 19.06.38@2x

おわりに

今回の内容はいかがでしたでしょうか。実際のプロジェクトを進めていく中でなかなか理想通りには進まないところもあるかと思います。今回の話が少しでも参考になりましたら幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.