[Alteryx Designer:ツールのご紹介]閲覧ツールについて

2020.04.10

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Alteryx絶賛勉強中のshoです。

はじめに

Alteryxでは、認定試験を受けることができ、初級から中級レベルの試験が、Alteryx Designer Coreとなっています。
Alteryxの認定試験の詳細については、こちらにて紹介しています。
Alteryx Designer Coreを受験するにあたっては、各種ツールの理解を深めておく必要があります。
今回は以下のページにて、“閲覧”ツールについて学んで行きたいと思います。

閲覧ツール(Browse Tool)

閲覧ツールは、各ツールにて設定内容が想定した結果となっているかを確認するのに便利な使用するツールです。
ワークフローを実行後、各種ツールをクリックすることで結果ウィンドウにてデータを確認することが可能ですが、データの容量が多くなった場合、すべてのデータを表示させることができません。そのような場合に、閲覧ツールを使用してすべてのデータを確認することができます。
また、閲覧ツールの設定ウィンドウにてデータの各項目に関する詳細な情報を確認することができます。
閲覧ツールは、以下のいずれかの方法でワークフローに追加します。

  • ツールの一覧から“お気に入り”カテゴリ、あるいは“入出力”カテゴリにある閲覧ツールを選択し、キャンバスにドラッグ
  • キャンバス内にて、右クリックより“挿入”を選択し、“お気に入り”カテゴリ、あるいは“入出力”カテゴリにある閲覧ツールを選択
  • 右上の検索画面にて“browse”と入力し、閲覧ツールを選択
  • ショートカット:"Ctrl"+"Shift"+"B"を押下

今回は、閲覧ツールにてどのようなプロファイル情報が確認できるのかを以下のデータ型別に見ていきたいと思います。

  • 文字列
  • 数値
  • 日付
  • 空間オブジェクト

データは、クラスメソッドのオフィス情報を取り込みました。

文字列

データ内の文字列項目については以下の情報を確認することができます。

  • 最小:最短文字数
  • 最大:最長文字数
  • 平均:平均文字数
  • 最短値:最短文字列
  • 最長値:最長文字列
  • 最初の英数字値:英数字順の最初の文字列
  • 最後の英数字値:英数字順の最後の文字列
  • 空白:空白のレコード数
  • 先頭スペースのある値:接頭にスペースのある行数
  • 末尾スペースのある値:末尾にスペースのある行数

またそれ以外に、各データ別の行数も確認することができます。

数値

数値データを取り込んだ場合、様々な統計情報を確認することができます。

  • 最大値
  • 最小値
  • 第1四分位数
  • 第3四分位数
  • 平均
  • 標準偏差
  • 合計
  • 中央値
  • バリアンス(分散)

日付

ヒストグラムにて月別のデータ行数が表示されています。

  • 最新日付
  • 一番古い日付
  • 年月日(もしくは年月)別のレコード件数

空間オブジェクト

緯度経度情報が空間オブジェクトとしてデータに含まれている場合、地図上にピンが立ったデータを確認することができます。
今回は、クラスメソッドのオフィス情報(日本のみ)を取り込んだため、以下のような地図が生成されました。

データ型(文字列/数値/日付)で共通して確認できること

取り込んだデータの品質を確認することができます。

  • OK:緑
  • 空白:グレー
  • NULL:黄色
  • NOT OK:赤

より正確な分析をするにあたって、データのクレンジングが必要かなどを確認することに便利な機能です。

最後に

Alteryx Designerの閲覧ツールについて、まとめてみました。
取り込んだデータが多い場合や、取り込んだデータの性質を確認する際にお役立てください。
閲覧ツールは便利なツールである一方でメモリを多く消費するツールとなっております。メモリエラーが発生する要因ともなります。ワークフローを運用する際には閲覧ツールをなるべく少なくするようにしてください。

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