[アップデート] Azure App Service ポータル画面から Azure Load Testing テストを実行しやすくなったので使ってみました
いわさです。
フルマネージドな負荷テストサービスである「Azure Load Testing」というサービスがあります。
このサービスとても便利でして、普通にマネージド JMeter として単純に使えるだけでも十分なのですが、App Service などの Azure マネージドサービスと一緒に使うことでサーバーのメトリクス情報とテストレポートを統合してくれたりします。
これまでは Azure Load Testing でテストリソースやテストを作成し、その際に App Service を指定する必要がありましたが、先日のアップデートで App Service の構成画面から直接 Azure Load Testing のテスト内容を指定することが出来るようになったようです。
やってみましょう
.NET 8 + Windows の App Service でおためし
ここは重要ではないと思いますが、今回は次のように、ランタイムを .NET 8、オペレーティングシステムに Windows を選択し東日本リージョンで試しています。
そして App Service プランは Free F1 です!
今回の App Serivce からの Azure Load Testing 機能ですが、単純な URL ベースの負荷テストがサポートされており、JMeter スクリプトベースの複雑なテストシナリオは対象外となっています。
そこで、今回はデフォルトの index.html に対してテストを実行してみます。
Load Testing メニューから Azure Load Testing を操作
App Service が作成出来たらサイドメニューを確認してみましょう。
次のように Load Testing のメニューが新しく追加されています。
ここから Azure Load Testing を開始することが出来ます。
Azure Load Testing リソースが既に存在している場合はそのリソースを使ってそのままテストだけ新規作成も出来ますし、この画面から Azure Load Testing リソースの作成を開始することも可能でした。
私はリソースが無かったのでテスト作成ボタンが非活性になっており、まずリソースの作成から行いました。
なお、Azure Load Testing リソースが存在する場合は次のようにテストの作成を開始出来ます。
テスト作成時は通常の Azure Load Testing のテスト作成と画面や設定項目がちょっと異なっています。
App Service 用になってますね。
大きくは対象リソースとスロットを選択し、送信リクエストを設定します。
先ほど少し触れましたが、現行の「詳細設定」機能、つまり JMeter スクリプトをアップロードして実行することはこの機能からは出来ないようですのでご注意ください。割とシンプルな負荷テストを行う際に使われることが想定されているようです。
作成後は通常の Azure Load Testing のテスト結果と同じようにレポートが参照出来ます。
この機能を使った後は、Azure Load Testing リソースが作成されます。
実体としては Azure Load Testing リソースなのですが、App Service メニューから操作した時は App Service 用の設定が出来るようになる。と認識しておく感じで良さそうです。
さいごに
本日は Azure App Service ポータル画面から Azure Load Testing テストを実行しやすくなったので使ってみました。
Azure Load Testing の利用率を上げたいのかな?と個人的には思いましたが、App Service から使い始める、App Service くらいしか使わないというユーザーが一定数いることを知っているので、良いアプローチな気がしますね。
また、ただのリンクではなくて App Serivce 用に設定項目が最適化されているのもちょっとおもしろいと思いました。
通常と同様に料金は発生しますが、非常におもしろいサービスなのでぜひ使ってみてください。