Alteryx Serverってなあに:運用編- 今日からはじめるAlteryx再入門アドベントカレンダー

2020.12.23

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こんにちは。
Alteryx絶賛勉強中のshoです。

当エントリは2020年アドベントカレンダー『今日からはじめるAlteryx 再入門』の23日目のエントリになります。

このアドベントカレンダーの企画は、Developers.IOにてAlteryxの情報をお届けしてきたメンバーによるAlteryxを1から学べるシリーズになっています。Alteryx触ってみたい!という方の入門記事として、Alteryx使っているけど改めて基礎から学びたい!という方の再入門記事としてご活用いただければ幸いです。

21日目からの2日間、Alteryx Serverの概要やアーキテクチャについてご紹介してきました。


23日目の今日は「Alteryx Serverってなあに:運用編」をお届けします。

Alteryx Serverとは?

これまで2日間、Alteryx Sererについてご紹介してきましたが改めて。
Alteryx Serverは、ワークフローをサーバーに保存することでワークフローを集約し、そのワークフローの共有やスケジュール実行、ワークフローを使用できるユーザーを管理することが可能です。
サーバーに保存されているワークフローは、Alteryx Galleryと呼ばれるAlteryx ServerのユーザーインターフェースにWebブラウザからアクセスすることで、ユーザーがワークフローの実行やスケジュールを設定することが可能となっています。

Alteryx Server運用にあたって

Alteryx Serverをユーザーが利用するために、管理者側でユーザーの管理やワークフローの管理から始まり、スケジュールの設定やデータコネクションの作成など、様々な設定を実施し、運用していく必要があります。
ここからは管理者のインターフェースから主な設定内容について、ご紹介していきます。

Alteryx Galleryの管理画面にアクセスするためには、管理者権限にてAlteryx Galleryにアクセスし、右上のアカウント名をクリックし、“Admin”を選択します。

Diagnostics

管理者ページにアクセスした際に、表示される最初のページになります。
こちらからは、Alteryx Serverの現在の状況を確認することが可能です。

ここでは、

  • ワークフロー(分析アプリ・マクロ含む)数
  • ユーザー数
  • コレクション数
  • Serverに登録されているスケジュールなどの情報
  • ワークフローを実行するワーカーの情報

などの状況が確認でき、クリックすると、さらに詳細を確認することが可能です。

Subscriptions(Studio)

ユーザーがワークフローをサーバーにパブリッシュする権限がある場合、パブリッシュしたワークフローは各ユーザーのSubscription(Studio)保存され、その一覧が確認できます。

Users

Alteryx Serverに登録されているユーザーの一覧が確認できます。
ユーザーは、認証設定によって運用方法が異なりますが、直接追加することも、招待メールを送ってユーザーを追加すること可能です。

ユーザーの権限としては以下の5種類があります。

  • Curator(管理者)
  • Artisan(ワークフローをアップロードできる)
  • Member(アサインされているStudio内のワークフローを実行できる)
  • Viewer(パブリックワークフローを実行できる)
  • No Access(Galleryにアクセスできないユーザー)

ユーザーの各種権限につきましては、こちらのエントリをご参照下さい。

“No Access”という権限は、新規ユーザーが登録されたときにアクセスを制限するときに便利な権限となります。
一旦、ユーザーを作成すると、無効化や権限をNo Accessに変更することは可能ですが、削除することはできないため、その点をご注意下さい。
ユーザー名称をクリックすると、既存のユーザーを変更することが可能となっており、新規ユーザー追加も可能です。

Workflows

Serverに保存されているワークフローの一覧が確認できます。

ワークフローをクリックし、ワークフローのアイコンや説明、実行モードを設定できるほか、タグを作成することも可能です。このタグ機能を活用することで、ユーザーが自身の必要なワークフローを見つけやすくすることができます。

Collections

ワークフローをカテゴリー分けし、そのコレクション内のワークフローをユーザーと共有することができます。

Subscriptionはユーザー単位で生成されるので、複数のユーザーが作成したワークフローを共有する際に便利です。

Districts

ワークフローのグループ化することができる機能になります。 管理者がDistrictsでグループ化した場合、Alteryx GalleryのユーザーインターフェースにてDistrictsタブを選択した際に、表示されるのがDistricts一覧に反映されます。

Data Connections

データベースへの接続情報をAlteryx Designerを利用しているユーザーと共有する際に便利な機能となります。

Alteryx DesignerからAlteryx Serverに保存されている接続情報を指定することで、ユーザーが接続情報を知らない場合においても、データベースへの接続が可能です。

Jobs

スケジュールされたワークフローの一覧が確認できます。

ワークフローのスケジュール実行状況が確認できるだけではなく、スケジュールの編集や削除も実施することが可能です。

Themes

Alteryx Galleryのユーザーインターフェースをカスタマイズすることが可能です。

アイコンやテーマカラーを変更することで以下のように自社ブランド仕様にすることもできます。

まとめ

Alteryx Serverの運用編と題して、管理画面で設定できる内容についてご紹介しました。
ワークフローをサーバーに保存する数が増えてくると。CollectionやDistrictの機能を活用することでカテゴリ分けやグループ化ができ、どこにどのようなワークフローがあるのかわからない状況を防ぐことができます。
これを機会に、Alteryx Serverの運用を改めて確認してみてはいかがでしょうか?

明日のテーマは「Alteryx Connectってなあに」というテーマでお送りします!!お楽しみに!!