こんにちは、スズです。
2023年11月1日（アメリカ現地時間）に、Alteryx 2023.2がリリースされました。
Alteryx Designer 2023.2では、Amazon S3アップロードツールとAmazon S3ダウンロードツールにてExcelファイルをサポートするようになりました。本記事でご紹介します。
前提
本記事の執筆にあたり、使用しているAlteryx Designerの環境は以下の通りです。
- Alteryx Designer 2023.2
- Windows 10 Pro
旧バージョンとの比較
まずは簡単にバージョン2023.1とバージョン2023.2の画面上で表示されるファイル形式を確認してみます。以下の画像がバージョン2023.1のAmazon S3ダウンロードツールです。
以下の画像がバージョン2023.2のAmazon S3ダウンロードツール。「Microsoft Excel (.xlsx)」と「Microsoft Excel Macro-Enabled (.xlsm)」が増えていることが確認できます。
Amazon S3アップロードツール
Amazon S3アップロードツールを使って、以下のデータをAmazon S3にExcelファイルとしてアップロードしてみます。
Amazon S3アップロードツールで設定を行います。接続後、バケット名やオブジェクト名を設定していきます。オブジェクト名の右端の[...]をクリックすると、接続先のバケットからオブジェクトを取得してきます。今回はExcelファイルの「ファイル1.xlsx」を選択します。出力オプションについては、「ファイルを上書きする(ドロップ)」のみ選択できます。
この「ファイル1.xlsx」は、すでにAmazon S3上に保存してあるファイルです。Alteryxを実行する前のファイルは以下のような状態になっています。Alteryxでの出力オプションが「ファイルを上書きする(ドロップ)」であるため、Alteryxの実行後はこのデータがなくなり、Alteryxのデータが上書きされる想定です。
Alteryxでワークフローを実行します。正常に完了しました。
Amazon S3からファイルをダウンロードして確認すると、以前のデータがなくなり、Alteryxのデータが出力されています。
先ほどはすでにAmazon S3上に存在するExcelファイルを選択しましたが、今度はオブジェクト名に新しいファイル名を入力してみます。同じデータを使用し、オブジェクト名に「出力テスト.xlsx」という名前を設定して、ワークフローを実行します。なお、出力オプションは「ファイルを上書きする(ドロップ)」です。
Amazon S3のバケットを確認すると、「出力テスト.xlsx」があります。新しくファイルを作成することができました。
Amazon S3ダウンロードツール
Amazon S3ダウンロードツールでAmazon S3上のExcelファイルからデータを取得してみます。Amazon S3ダウンロードツールで接続設定を行い、先ほど作成した「出力テスト.xlsx」を指定、オプションでファイル形式を「Microsoft Excel (.xlsx)」を選択します。ワークフローを実行すると、Amazon S3上のExcelファイルから取得したデータが表示されました。
最後に
Alteryx Designer 2023.2新機能、Amazon S3アップロードとAmazon S3ダウンロードツールでのExcelファイルの利用についてご紹介しました。
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