Alteryx Designer 2023.2にてGetPart、GetLeft、GetRightの関数が追加されました #Alteryx

2023.12.18

こんにちは、スズです。

2023年11月1日(アメリカ現地時間)に、Alteryx 2023.2がリリースされました。

本記事では、Alteryx Designer 2023.2で追加された関数、GetPart、GetLeft、GetRightについてご紹介します。

前提

本記事の執筆にあたり、使用しているAlteryx Designerの環境は以下の通りです。

  • Alteryx Designer 2023.2
  • Windows 10 Pro

GetPart

GetPartは、文字列を区切り文字で分割し、インデックスの位置の文字列を返す関数です。区切り文字は複数指定することが可能です。また、インデックスは0から数えます。

GetPartは以下のような記載方法になります。

GetPart(String, Delimiter, Index)

  • String: 対象の文字列。
  • Delimiter: 区切り文字。複数の区切り文字を指定可能。
  • Index: インデックス。結果に返したい文字列がある場所を数字で、0から数えて指定する。

以下の例では、「Alteryx Designer 2023.2」という文字列に対してGetPartを使用しています。
1つ目の式エディターでは、GetPart([Field1], " ", 2)と入力しており、区切り文字は半角スペース、インデックスは2を指定しています。この場合、文字列全体を半角スペースで分割し、先頭から0から数えて2つ目の塊を返します。そのため、「2023.2」が出力されています。
2つ目の式エディターでは、GetPart([Field1], ". ", 2)と入力しており、区切り文字はドットと半角スペース、インデックスは2を指定しています。この場合、文字列全体をドットと半角スペースで分割し、先頭から0から数えて2つ目の塊を返します。そのため、「2023」が出力されています。

GetLeft

GetLeftは、文字列を区切り文字で分割し、最初の区切り文字の左側の文字列を返す関数です。

GetLeft(String, Delimiter)

  • String: 対象の文字列。
  • Delimiter: 区切り文字。複数の区切り文字を指定可能。

以下の例では、「2023/12/18 12:00:00」という文字列に対してGetLeftを使用しています。
1つ目の式エディターでは、GetLeft([Field1], " ")と入力しており、区切り文字は半角スペースを指定しています。この場合、最初に出てきた区切り文字の左側の文字列として「2023/12/18」が出力されています。
2つ目の式エディターでは、GetLeft([Field1], "/ ")と入力しており、区切り文字はスラッシュと半角スペースを指定しています。この場合、最初に出てきた区切り文字は2023のあとのスラッシュになります。そのため、結果として「2023」が出力されています。

GetRight

GetRightは、文字列を区切り文字で分割し、最初の区切り文字の右側の文字列を返す関数です。

GetRight(String, Delimiter)

  • String: 対象の文字列。
  • Delimiter: 区切り文字。複数の区切り文字を指定可能。

以下の例では、「2023/12/18 12:00:00」という文字列に対してGetLeftを使用しています。
1つ目の式エディターでは、GetRight([Field1], " ")と入力しており、区切り文字は半角スペースを指定しています。この場合、最初に出てきた区切り文字の右側の文字列として「12:00:00」が出力されています。
2つ目の式エディターでは、GetRight([Field1], "/ ")と入力しており、区切り文字はスラッシュと半角スペースを指定しています。この場合、最初に出てきた区切り文字は2023のあとのスラッシュになります。そのため、結果として「12/18 12:00:00」が出力されています。

最後に

Alteryx Designer 2023.2で追加された関数、GetPart、GetLeft、GetRightについてご紹介しました。

参考