Alteryxのワークフローと入力データのファイルを1つにまとめる #Alteryx

2023.09.06

こんにちは、スズです。

Alteryx Designerのワークフローはファイルとして保存できるため、他のユーザーにファイルを渡してワークフローを共有することができます。しかし、データ入力ツールでファイルを参照しているワークフローでは、ワークフローを共有された側がデータ入力ツールに設定されているパスでファイル参照できない場合は、データ入力ツールを再設定する必要があります。データ入力ツールの再設定により、ワークフローを共有した側と共有された側で設定が異なるワークフローを参照するということも起こる可能性があります。

Alteryxのワークフローパッケージでは、ワークフローとワークフローで参照するデータのファイルなどをセットにして1つのファイルにすることができます。本記事では、ワークフローパッケージの作成手順と、開いた際の動作をご紹介します。

ワークフローパッケージの作成手順

ワークフローパッケージを作成する手順をご紹介します。まずは保存したワークフローをAlteryx Designerで開きます。
以下の画像では、この時点でワークフローのデータ入力ツールの参照先には「D\Data\ice.csv」というファイルパスが設定しています。

[オプション] > [ワークフローをエクスポート] をクリックします。

[ワークフローをエクスポート]ウィンドウにて[保存]をクリックすると、ワークフローパッケージが作成されます。保存する際、ワークフローパッケージに含むアセット(ワークフローと依存関係のあるファイルやマクロなど)を選択できます。

エクスポートが完了した後、[OK]をクリックして画面を閉じます。これでワークフローパッケージの作成は完了です。

ワークフローパッケージを開く

ワークフローパッケージは、yxzpという拡張子のファイルです。アイコンは以下の通りです。

ワークフローパッケージをダブルクリックすると、Alteryx Designerに[パッケージのインポート]という画面が表示されます。[はい]をクリックします。

[ワークフローパッケージをインポート]ウィンドウでは、インポート先ディレクトリにファイルを展開する場所の選択や、ワークフローパッケージに含まれているファイルを確認できます。[インポート]をクリックすると、ワークフローパッケージが展開されます。

[ワークフローのインポートの進行状況]が「インポート完了」になると、Alteryx Designerでワークフローを読み込むかどうかを選択します。[はい]をクリックすると、Alteryx Designer上にワークフローが表示されます。

インポート先ディレクトリに設定したフォルダを確認すると、ワークフローとワークフローが参照していたCSVファイルが保存されています。
補足となりますが、今回のケースではワークフローパッケージを作成する際に同じフォルダにワークフローとCSVファイルが保存されていたため、ワークフローパッケージの展開後も同じフォルダ内に保存された状態となっています。ワークフローパッケージ作成時のワークフローとファイルの構造によっては、ワークフローパッケージの展開後は「_externals」というフォルダにファイルが保存されます。

開いたワークフローのデータ入力ツールを確認すると、「ice.csv」というパスが設定されています。このケースでは、同じフォルダにワークフローとCSVファイルが保存されているため、相対パスでの参照先として「ice.csv」が自動的に設定されたものとなります。

最後に

Alteryxのワークフローと入力データのファイルを1つにまとめる方法として、ワークフローパッケージをご紹介しました。本記事では、ワークフローと入力データを対象としてご紹介していますが、ワークフロー内で使用しているマクロもワークフローパッケージに含めることができます。Alteryxのワークフローの共有方法として、参考にしていただきますと幸いです。

参考