【レポート】Alteryx社のセミナーに参加してきました!「データ利活用&推進セミナー」@大阪(前編)
こんにちは、アライアンス事業部のまつおかです。
今回は2023年11月16日(木)、大阪のヒルトンプラザウエストで開催された Alteryx社主催の「データ利活用&推進セミナー」のレポート(前編)をお届けします。
後編はこちらからご覧いただけます。
アジェンダ
前編は以下のレポートになります。
- 開会のご挨拶
- 企業変革を実現するためのセルフサービス分析プラットフォーム Alteryx とは?
- アルテリックス製品のご紹介
開会のご挨拶
アルテリックス・ジャパン合同会社 アカウントエグゼクティブ 田中氏の司会進行でセミナーが開始され、アジェンダの紹介と、グローバルアカウントマネージャーの中川氏から開会の挨拶と、会社概要説明がありました。
- Alteryxジャパンは2019年4月オフィス開設、間もなく5年
- 大阪のプライベートイベント開催は今年の3月に続き2回目であり、最近では西日本担当として2名が参入し、西日本市場を盛り上げていきたいと考えている
- アルテリックス・ジャパンオフィス開設当時の2019年も「DX」というキーワードは活況だった一方で、Alteryxの必要性については理解が難しい状況だった
- ここ2年ほどでデータドリブンな組織を目指したいということからAlteryxを採用してもらえることが飛躍的に上がってきていると感じている
- こういった理由から、今後更に大阪でも力を入れていきたいと考えており、製品のデモや事例、支援をご紹介し、ご理解いただきたいと考えている
企業変革を実現するためのセルフサービス分析プラットフォームAlteryxとは?
スピーカー:グローバルアカウントマネージャー 中川氏
- 企業変革
- 1997年アメリカにて創業、26年になる
- 当時はSRCという社名でデータ分析コンサル、支援を開始
- 2006年、Alteryx製品をリリース
- 2010年、社名をAlteryxに変更
- 2017年、上場
- 2023年、Cloud戦略を強化
- Top100 Software Companies 2023にて1位を獲得
- Top100 Software Companies 2023にて1位を獲得
- 1997年アメリカにて創業、26年になる
- 大きな強み
- コミュニティメンバーが40万人以上
- ガートナー・ピア・インサイト(IT製品やサービスの食べログのようなもの)にて最高評価
- グローバルで多種多様な業界で導入
- 8,300を超えるお客様が採用
- Global2000にランキングされる企業の47%がAlteryxを活用し、業界別でも高いシェアを取得
- DX戦略におけるデータ活用の重要度
- IIA(International Institute of Analytics)が定義付けしたデータの習熟度を計るもの
- 企業内のナレッジワーカの割合で定義
- 現在の企業平均スコアは2.2であり、局所的にしかデータ活用できていない
- ステージが上がるほど経済的競争力は上がる
→「データ利活用スキルの底上げ=企業そのものの競争力の底上げ」を意味する
- 組織変革に必要なデータ活用人材のスキル
- データ活用スキル ≠ AI/データサイエンス
- ステージ5になるためにはデータサイエンススキルが必須ではない
- データ活用スキル = あらゆるビジネスパーソンが業務上の課題や意思決定にデータを活用
- データ活用スキル ≠ AI/データサイエンス
- データ活用を実現するためのスキル習得
- Excel、Python、BI、RPA研修等で直面する課題
- 学習コストの増大・スキルの偏在化
- 組織内で発生する多様なユースケースへの対応
- データ活用プロセスの属人化・ブラックボックス化
- Alteryxが「ANALYTICS FOR ALL(全員参加型の分析)」を実現する4つのE
- Easy、Everything、Everywhere、Everyone
-
直感的なGUI、学習効率の高さ、豊富なケイパビリティ
- Easy、Everything、Everywhere、Everyone
- Excel、Python、BI、RPA研修等で直面する課題
-
ユーザー様の声
-
定量的な効果
アルテリックス製品のご紹介
ここからはデモを交えた Alteryx製品の詳細な説明がありました。
スピーカー:リードセールスエンジニア 新郷氏
- 秋の旅行計画を成功させるには?
- 過去に訪問した場所の情報や体験から計画
- 天気や交通渋滞など直近の予測
→ 通常のレポーティングからAIなどフルスタックで利用できることが重要になっている
- 事業環境も同様にフルスタックの分析が必要
- 記述的分析
- 診断的分析
- 予測分析
- 処方的分析
→ Alteryxはこれらの実現が可能
Alteryx Analytic Platformのご紹介
- Alteryxの強み
- データさえあれば、全ての処理をAlteryxで実現可能
- センサーデータのような非構造データもテーブル形式に加工し扱うことが可能
- 入出力可能なデータソースが豊富
- 分析から可視化まで可能
- プログラミング経験は不要
- ツールを繋げるのみ、ノーコード・ローコードでフロー作成可能
- ナレッジ共有・自己学習が簡単
- 処理の共有が容易で、属人化を防げる
- コミュニティを利用し組織全体でナレッジの共有が可能
- データさえあれば、全ての処理をAlteryxで実現可能
オンプレミス製品の紹介・デモ
- デモ使用データ
-
デモ処理概要
- 顧客情報と取引情報を結合し、出荷方法が「航空便」のみを抽出
- 作成フロー
- 画面上部に表示されているツールをドラッグアンドドロップしてフローを作成
- 入力ツールを使いExcelファイルのデータを読み込み
- 結合ツールで顧客、取引データを共通の顧客IDをキーとして結合
- フィルターツールで出荷方法が「航空便」のみを抽出
- データ出力ツールでExcelファイルとして出力
- 画面上部に表示されているツールをドラッグアンドドロップしてフローを作成
- 入力データソースとして、Excel、GIS(位置情報)、Azure、OneDrive、AWSなど、80種類用意されている
- 385種類以上のツールが用意されており、ツールを組み合わせることで無限の処理を実現可能
<参加者様からの質問>
- 取り扱いレコード数、列数で推奨するものは?
- 制限はない
- 処理はインメモリで行うためメモリサイズは大きい方が良いが、大量のデータを扱うことが可能
- IoTデータなどでよくある JSON形式でも扱えるか?
- JSON や Parquet も使用可能
- 加工の過程で csv形式などへの変換も可能
Alteryx Designer 事例
- サプライチェーン
- 医療機器の使用履歴から月ごとの機器使用予測
- 入院期間と機器のコストを可視化
- 用意されているツールを使用することで時系列分析を簡単に実施可能
- 銀行
- 信用予測分析
- クレジットカードの利用金額や属性から信用度を計算
- 機械学習の2つのモデルを使い、精度の高いモデルを選択して予測を実施
-
機械学習系のツールもドラッグアンドドロップでつなぎ実行が可能
Alteryx Serverの紹介
- Server を使用することで、監視、自動実行、共有とコラボレーションが可能になる
- Designerのみの場合それぞれがクローズドであるため生産性の分断や分析品質の不統一が起こるが、Serverがあればワークフローの共有が可能になり生産性の向上や分析スキルのシェアが望める
<参加者様からの質問>
- 可視化とはどのようなものか
- レポーティング機能があり、グラフを作成したりテーブルを作成しレポートに含め、レンダリングツールを使用しPDF、Excel、Powerpoint、Wordなどに出力が可能
- Alteryx Intelligence Suite(オプション機能) と Designer Desktopの分析機能の違いは?
- Alteryx Intelligence Suite は、渡したデータから自動で機械学習のアルゴリズムを選択しワークフローを構築したり、またコンピュータビジョンのツールを使用するとPDFからデータを取得したりすることが可能
- Designer Desktop の場合はPythonツールを使用しコーディングする必要がある
- Rのツールはデフォルトで用意されており利用が可能
クラウド製品の紹介
- Designer Cloud
- データの前処理に特化した製品
- データの前処理に特化した製品
- Machine Learning
- Alteryx Intelligence Suite の AutoMLと近い機能
- 5ステップを踏むだけでモデルが生成でき、推論・エクスポートできる
- Auto Insights
- AIを活用しデータやコンテンツの組成レポートを自動で生成
-
分析結果などを含む報告用のレポートを自動で作成
- AIを活用しデータやコンテンツの組成レポートを自動で生成
-
Location Intelligence
- 位置情報から商業地域の可視化などの処理や分析が可能
- 位置情報から商業地域の可視化などの処理や分析が可能
まとめ
- 使用していただくことで必ず良さは伝わります!
さいごに
以上、Alteryx社主催「データ利活用&推進セミナー」の前半部分のレポートでした。
後編では事例やユースケースの紹介と、導入までのステップについてのレポートをお届けします。