【レポート】Alteryx社のセミナーに参加してきました!「データ利活用&推進セミナー」@大阪(後編)

関西にも Alteryx 広めたい!
2023.11.21

こんにちは、アライアンス事業部のまつおかです。
今回は2023年11月16日(木)、大阪のヒルトンプラザウエストで開催されたAlteryx社主催の「データ利活用&推進セミナー」のレポート(後編)をお届けします。

前編はこちらからご覧いただけます。

アジェンダ

後編は以下のレポートになります

  • 事例・ユースケースのご紹介、Alteryxによる価値実現支援
  • アルテリックス製品の検証、導入までのステップの紹介
  • 閉会のご挨拶

事例・ユースケースのご紹介、Alteryxによる価値実現支援

休憩を挟み、いくつかの事例紹介と、Alteryxによる支援についてのお話がありました。
スピーカー:グローバルアカウントマネージャー 中川氏

業務別のユースケース

  • 財務経理
    • 様々な種類のデータを収集し、Excelで集計・加工・レポート作成という例が多い
    • 自動化、より深い分析をするためにAlteryxを利用いただいている
  • サプライチェーン
    • 業種問わず、需要予測(人・物)に使用されている
    • 新しい生産ラインへの投資、キャパシティプランニング、在庫計画
  • 営業・収益部門
    • データに基づいて適切なターゲット・適切なアプローチをするというケースが増えている
    • 営業成果をどう見ていくかも注目されている
  • マーケティング
    • マーケットに対しどのようにアプローチするのか、デジタルマーケティングが重要な位置を占めてきている
    • お客様のプロファイルを分析、どの製品をどうアピールするのかを分析
  • 人事・人材管理
    • タレントマネジメントという観点で、パフォーマンス、スキルをデータ化し、人材の配置の見直しにデータ分析を取り込む
    • ホールディングスのお客様の例
      • 出向、転籍があり、それぞれの会社で分断された人事データを持っている
      • 解決のために人事システムを入れ替えるにはコストと時間が膨大
      • 解決策として全人事システムからデータを取得、名寄、結合をし、ユニバーサル人事DBをAlteryxで仮想的に生み出した上で、パフォーマンス管理、成果評価をデータに基づいて実施
    • ある製造業のお客様はデータに基づいたリソース計画を立てるために利用
  • IT
    • Cloud、SaaSの利用が高まる中、ログ管理やセキュリティアクセス分析を統合的・横断的に見ながら管理

国内お客様事例

  • AGC様(化学品カンパニー DX推進室)

    • スマートファクトリー(工場内のシステムや設備をネットワークで接続し、工場経営の指標となるデータの管理が効率化された工場)を推進していく中では、ラインにセンサーが追加されたり紙の帳票がデジタル化されていく
    • データを利用しラインの効率化や品質分析したい場合、外注もしくは社内で集約されているデータサイエンティストチームに依頼することになり、時間やコストがかかる
    • 現場で速くデータを活用するため、二刀流人材と呼ばれる製造プロセスに携わる方々がデータ加工・集計・機械学習に取り組み、現場で見える化をし、次のアクションに結びつけている
    • これにより費用と時間が80%が削減
    • さらには定量的な効果だけでなく、以前はセンサーの意味が理解できないと言われていたが現在はセンサーデータの粒度や可能な解析についてなど、製造現場でのデータリテラシーが高まり、製造現場とデータサイエンティストがAlteryxを通じ共通言語として語られるようになっている
  • 東洋エンジニアリング様(プラントエンジニアリング部を中心に全社展開)

    • 膨大なExcel、Access業務があり非常に時間がかかっていた
    • Alteryxを採用しExcelと比べ10~30倍、Accessと比べ5~10倍も業務効率化
    • 日本のお客様で唯一 Alteryx ACE(Alteryxのエキスパートでありコミュニティへの貢献度が非常に高い個人に与えられる称号)が在籍し、3D CADのデータを使い配管同士の緩衝などをデータから見出したり、バックオフィス業務も自動化することで効率化
  • 国内電力会社様(DX戦略推進室)

    • コロナ禍において電力需要に変化があり、経産省から各電力会社に対し電力需要にどう変化があったか報告を求められたが、3億件×1,000万件×1万件もあるスマートメータのデータを統合・加工・集計を10分で実現(他社は1週間かかった)
    • 外部に委託せず、現場でデータを扱える人材がデータ処理に取り組める状態
  • 国内大手自動車製造業(デジタル変革推進室)

    • 散財する膨大なデータをsnowflakeに統合し、Tableauを全社展開
    • snowflakeとTableauの間を繋ぐものがPython、R、databricksのみだったところ、ビジネスユーザ向けにAlteryxを導入し、煩雑化していた加工や集計プロセスを自動化し効率化
    • Alteryx Intelligence Suite(機械学習支援機能)を活用し、データ分析に踏み出せなかった方々もより高いデータの価値を引き出すことに活用

Alteryxが価値を生み出すための支援

  • AIP(Analytics Innovation Program)

    • Alteryxを導入することで、使用できる人材、出せる効果、スキル習得などの試算を行うため、3ヶ月目安でトレーニングや環境構築支援を実施
    • PoV(Proof of Value)を支援するプログラム
  • ELA(Enterprise License Agreement)

    • 価値を構成するプラットフォームをパッケージ
    • 例えば、最初から1,000人使用するのは困難なため100人分のパッケージを購入後、伸びしろ分は無償で提供し、トレーニングしながらユーザを増やしていくバンドルパッケージプログラムも用意
    • 文化、人材スキルを変えて成果を定着化させていくための支援をプレミアサクセスバンドルというメニューを組み込んでいる

アルテリックス製品の検証、導入までのステップの紹介

スピーカー:ストラテジックカスタマーマネージャー ガネーシュ・ボ氏

  • まずは簡単なプロセスでデータ処理をAlteryx化することで効率化を図り個人へのバリューを提供できたところから、他のプロセスも自動化することでさらにチームでの効率化を図ることができる
  • 余った時間で今までできなかった新しい分析にチャレンジすることが可能
  • 継続的に効果を出すことができる
  • ユーザのモチベーションをあげるための支援を行いつつ、企業からのデータ活用文化を実現するためにCOE2がある

Center Of Excellence + Center Of Enablement(COE2)

  • Center Of Excellence:専門組織が基幹システムや人事データの問題をデータガバナンスも含め解決
  • Center Of Enablement:専門組織以外をサポート
  • Alteryx導入活動を企業目標に直結
    • 企業目標、ビジネスKPIにAlteryxの活動を直結させ計画
    • ユースケースを解決するためにどういうスキルが必要なのか、それに対するトレーニングの実施や、環境構築の支援
    • 継続的に組織全体でサイクルを回せるようにする

KPI設定例と支援

  • KPI指標
    • 社内ポータルの閲覧数、トレーニングによる認定資格取得数、解決するユースケース数、トレーニング参加数、ワークフローアップロード数など
  • 企業包括的なトレーニング
    • スキルアップのためのトレーニング提供
    • ユーザ同士でTipsの共有ができる環境づくりの支援
    • パワーユーザの育成
    • モチベーションを上げるためゲーム化し進捗を可視化したダッシュボード例
  • 社内向けソリューション構築段階でのアナリティクスイベント事例
    • Innovation Day開催
      • Alteryxを活用できていない企業に四半期をかけてトレーニングを実施した後、業務に活かすためのアジェンダを決め実施

      • 参加人数12名に対しプロジェクトアイディア数15、年間削減時間見込み5,000時間+

  • ハッカソン

    • スキル保持者にて競争の意味も含めたハッカソン
    • 複数部署があるがコラボレーションがなかったことから部署をまたいで実施

    • 参加人数18名に対しユースケース9件、時間短縮4,400時間+

    • 定量効果もあるが、参加者のモチベーション向上が開催のポイント
  • データ環境の最適化

    • Serverの使用方法、ガバナンス、ヘルスチェック

まとめ

  • 投資に対する付加価値最大化
    • ビジネス価値の実現
    • アナリティクス文化の構築

閉会のご挨拶

最後にアルテリックス・ジャパン合同会社 西日本地区担当マネージャー 真重氏より、閉会の挨拶がありました。

  • 本日は製品紹介、ユースケース含めた導入までのサポートやサービスを紹介
  • アカウントエグゼクティブの田中氏、真重氏は大阪拠点で西日本を担当
  • 東京から近い位置でより細かにケアできればと考えている

さいごに

以上、Alteryx社主催「データ利活用&推進セミナー」の後半部分のレポートでした。

関西在住の私も、ずっと西日本での Alteryxの認知度向上を願い活動しています。
データの加工に手間がかかりお困りの方、業務改善を検討されている方、データ分析をより身近に行っていきたい方、そしてAlteryxは導入済みではあるけれど十分に活用できていない方、いつでもご相談お待ちしております。

また12月1日(金)には大阪にてオフラインのハンズオンを開催いたしますので、ぜひこの機会にAlteryxに触れていただければと思います!