Alteryxのyxftファイルについて

Alteryxのyxftファイルについて

Clock Icon2018.02.07

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こんにちは、小澤です。

今回は、Alteryxのyxftファイルというものを紹介させていただきます。

Alteryxのフィールド名と型

Alteryxでは、データをテーブル形式で扱いますが、その際に各列にはフィールド名が設定されます。

これはファイルのヘッダ行から取得したり、データベースから取得したものを利用したり、と様々なパターンがあります。 ヘッダなしのCSVなんかを読み込んだ際は、自動的にField_1, Field_2, ... と振られていきます。

また、各列には型が定義されており、それぞれ整数であったり実数であったり文字列であったりといったものが設定されています。 型は、すでに1度以上実行済みのワークフローのコネクション部分を選択するか、Field Infoツールを利用するなどして確認できます。

Selectツールとフィールド名・型

さて、このフィールド名や型の変更を行う際にはSelectツールを利用します。

Typeで型の変更、Renameでフィールド名の変更が行えます。 変更した部分は背景がピンク色になっているのでわかりやすいですね。

ちなみに、型の変更はできるものとできないものがあります。 例えば整数型や実数型は文字列への変換が行えますが、その逆はできません。整数の12を文字列にしても"12"となりますが、"あああ"を整数にはできないと感じです。

データを読み込んだ際にどのようにな型になるかは、データソースに依存しています。 例えば、データベースからの取得であればデータベース側のテーブルにも型がありますので、対応したものが使われます。 また、Excelファイルなんかも内部的に型を持っているのでそれが利用されます。

CSVなんかはテキストファイルなので内部的に型に関する情報を持っていません。 そのため、全て文字列型として読み込まれます。

これを変換するにはAuto Fieldツールが便利ですが、常に目的の型になるとは限らない点に注意してください。 思い通りにいかない場合は、Selectツールで変換してやる必要があります。

ちなみにこのSelectツールですが、実は単体のツール以外にも他のツールの一部の機能として内包されている場合もあります。 例えば、Joinツールなんかは結合した結果に対してSelectツールと同じ操作が行えますね。 これらのツールに内包される機能はSelectツールと同様となっています。

よく使い回すデータとSelectツール

頻繁に使い回すデータで読み込んだ後にSelectツールで色々いじる必要があるデータがあるとします。 その際、毎回設定するのは面倒ですし、列名なんかはタイプミスする可能性なんかもあります。

そんな時、役立つのが今回紹介するyxftファイルです。"yx"はAlteryxで扱うファイルのほぼ全ての拡張子として付いていますが、ftとは何かというとField Typeの略になります。 このファイルは、Selectツールで設定したものを保存したり、Selectツールを利用する際に読み込んだりして利用できます。

さて、今回以下のような設定をSelectツールで行なっているデータがあります。

ピンク背景の部分が多いですね。。
毎回これをちゃんと設定していたらすごく大変そうです。

では、次から毎回この設定をしなくてもいいようにyxftファイルに保存しておきましょう。 保存は、Selectツールの「Options > Save/Load > Save Field Configuration」から行うことができます。

ちなみに保存したyxftファイルは以下のようなxmlファイルになっています。 このファイルをこっそり直接編集していじることとも可能だったりします。

<YXFT>
  <fields>
    <field name="airport_id" type="Int32" size="4" description="" />
    <field name="airport_name" type="V_String" size="254" description="" />
    <field name="city" type="V_String" size="254" description="" />
    <field name="country" type="V_String" size="254" description="" />
    <field name="iata" type="V_String" size="254" description="" />
    <field name="icao" type="V_String" size="254" description="" />
    <field name="latitude" type="Double" size="8" description="" />
    <field name="longitude" type="Double" size="8" description="" />
    <field name="altitude" type="Int32" size="4" description="" />
    <field name="timezone" type="Double" size="8" description="" />
    <field name="dst" type="V_String" size="254" description="" />
    <field name="timezone_name" type="V_String" size="254" description="" />
    <field name="type" type="V_String" size="254" description="" />
    <field name="source" type="V_String" size="254" description="" />
  </fields>
</YXFT>

yxftファイルの読み込み

では、続いて保存したこのファイルからSelectツールの設定を復元する方法を見てみましょう。 とは言っても先ほどの保存時のメニューからすでに予想がついている方もいるかと思います。

読み込みには、同じOptions > Save/LoadにあるLoad Field NamesやLoad Field Names & Typesを利用します。 Load Field Namesはフィールド名の変更部分のみを反映させます。 Load Field Names & Typesは型も含めて反映させます。

型はAuto Fieldツールを利用しているといった場合などは、前者を使うといいでしょう。

おわりに

今回は、AlteryxのSelectツールの設定を保存するためのyxftファイルに付いて紹介しました。

この機能はSelectツールのみではなく、Selectツール相当の機能が内包されているツールでも同様に利用可能です。 「なんか最近頻繁にSelectツールの設定いじってるな」と思った方はぜひお試しください。

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