[アップデート]Amazon API GatewayにSLAが設定されました
[アップデート]Amazon API GatewayのSLAが設定されました。これで導入検討材料の一つとして利用できそうです。
こんにちは、中村です。
SLAに関するアップデートがありました。Amazon EFSに続き、今回はAmazon API Gatewayです。
SLAの設定
SLAがあるサービスは下記の通りです。
- Amazon CloudFront
- Amazon DynamoDB
- Amazon EC2 / Amazon EBS / Amazon ECS / Amazon Fargate
- Amazon RDS
- Amazon Route 53
- Amazon S3
- AWS Lambda
- AWS Shield Advanced
- Amazon EFS
- Amazon API Gateway ←New
定義
SLAは以下のように定義されています。
- 「サービスクレジット」とは、計算されたAWSが適格アカウントに返金するドルクレジット。
- 特定のAWSリージョンの月間稼働率は、毎月の請求サイクルにおける5分間隔すべての可用性の平均として計算。毎月の稼働時間パーセンテージの測定値は、Amazon API Gateway SLAの例外事由から直接的または間接的に生じるダウンタイムを除外。
- 「可用性」は、5分間隔ごとに、Amazon API Gatewayによって処理されたErrorで失敗せず、プロビジョニングされたAmazon API Gateway APIにのみ関連するRequestの割合として計算される。所定の5分間隔で何もリクエストをしなかった場合、その間隔は100%利用可能であると見なさる。
- 「リクエスト」は、Amazon API GatewayでホストされているAPIのエンドポイントの呼び出し。
- 「エラー」は、Amazon API Gatewayの内部サービスエラーが原因で失敗したリクエスト。
サービスクレジット
サービスクレジットは、使用不能が生じた請求期間に関して、以下の表に従い、Amazon API Gateway の料金としてサービス利用者が支払った合計請求額に対する割合として計算される。
月間稼働率 | サービスクレジット率 |
---|---|
99.0%以上・99.95%未満 | 10% |
99.0%未満 | 25% |
例外事由
Amazon API Gateway SLAから除外される事由は下記になります。
- AWSの合理的な管理外の要因に起因するもの(不可抗力イベント、インターネットアクセス、Amazon API Gatewayの境界点を超えた関連問題など)
- 開発者もしくは第三者のアクションや設定に起因するもの(プロビジョニングされた容量の拡張の拡張、セキュリティグループの設定不備、VPC・クレデンシャルの設定、暗号化キーの無効化など)
- Amazon API Gateway開発者ガイドのベストプラクティスに従っていないことに起因するもの
- 使用している機器、ソフトウェアや他の技術に起因するもの(AWS直接管理の範囲内の第三者機器は除く)
- SLAに規定されているメンテナンスに起因するもの
- SLAに従ってAmazon API Gatewayを使用するお客様の権利停止および終了に起因するもの
可用性が月次稼働率の計算で使用されている以外の要因によって影響を受ける場合は、AWSの判断で要因を考慮してサービスクレジットを発行する場合があります。
最後に
API GatewayにSLAが設定されたことで、Lambda・DynamoDBを利用したAPIの導入検討がよりしやすくなったと思います。 またサービスクレジットは受け取るためにサポートチケットへの起票が必要で、例外事由も考慮しなければならないので注意しましょう。