Amazon Auroraのデフォルトのパラメータグループをカスタムのパラメータグループに変更してみた

Amazon Auroraではユーザー定義のカスタムパラメータグループのパラメータ値は変更できますが、デフォルトのパラメータグループのパラメータ値は変更できません。場合によっては、別途カスタムパラメータグループを作成して付け替える必要があります。
2024.02.07

Amazon Auroraのパラメータグループを変更したい

おのやんです。

みなさん、Amazon Aurora(以下、Aurora)のパラメータグループは正しく設定できていますか?私はデフォルトのパラメータグループをAuroraクラスターに設定していて、変更作業が必要になりました。

というのも、Auroraではユーザー定義のカスタムパラメータグループのパラメータ値は変更できますが、デフォルトのパラメータグループのパラメータ値は変更できません。

そのため、構築したAuroraクラスターのパラメータ値を変更したい場合、それがデフォルトパラメータグループであるなら、別途カスタムパラメータグループを作成してデフォルトのパラメータグループと付け替えることになります。

さらにはパラメータグループの変更の際に、Auroraクラスターのインスタンスの再起動も必要です。そのため、パラメータグループを変更しようと思ったら、事前に調整を行うなどの準備が必要になります。

このように意外と手間がかかるので、今回はAuroraのデフォルトのパラメータグループをカスタムのパラメータグループに変更する手順をまとめたいと思います。

変更手順

それでは、変更手順の説明に移ります。今回は検証用として構築済みのAuroraクラスターのtest-rds-clusterを用意します。なお、エンジンはAurora PostgreSQLです。

このAuroraクラスターに設定されているデフォルトのパラメータグループ(default.aurora-postgresql11)を、手動で作成したカスタムパラメータグループ(test-parameter-group-after)に付け替えるという作業になります。

まず、Auroraクラスターに設定されているパラメータグループを確認します。マネジメントコンソール上からは、Auroraクラスターのインスタンスを選択した状態で、「設定」タブを開くと確認できます。「同期中」と表示され、Auroraクラスター作成時にデフォルトで作成されるパラメータグループがアタッチされているのがわかります。

こちらを変更していきます。Auroraクラスターのインスタンスを選択した状態で、マネジメントコンソール上部の「変更」を押下します。

変更画面をスクロールしていくと、「追加設定」の項目があります。この項目の「DB パラメータグループ」から、カスタムのパラメータグループを選択します。

この状態で、画面下部の「続行」を押下します。

すると、こちらの画面で変更内容を確認することができます。カスタムのパラメータグループが選択されているか確認しましょう。

また、Auroraクラスターのインスタンスに変更を反映するタイミングも設定できます。今回は検証ですので、「すぐに適用」を選択します。そのまま、「DBインスタンスを変更」を押下します。

変更直後は、パラメータグループに表示されているステータスが「適用中」に変わります。また、クラスターパラメータグループは「再起動を保留中」に変わります。

しばらくすると、パラメータグループ・クラスターパラメータグループ共に「再起動を保留中」に変わります。

こちらが確認できたら、実際にAuroraクラスターを再起動します。Auroraクラスターのインスタンスを選択した状態で、「アクション」トグルから「再起動」を押下します。

すると、再起動を行うインスタンスの確認画面に移ります。正しくインスタンスが選択できていることが確認できたら、「確認」を押下します。

正常に再起動が開始されると、マネジメントコンソール上でAuroraクラスターのインスタンスのステータスが「再起動中」に変わります。このまま待機しましょう。

しばらくすると、ステータスが「利用可能」に変化します。

ここから、Auroraクラスターのインスタンスの設定を確認してみます。カスタムのパラメータグループが設定されていて、ステータスが「同期中」になっていたら設定完了です。

パラメータグループの変更には再起動が必要

パラメータグループを変更する場合は、Auroraクラスターのインスタンスを再起動する必要があります。そのため、本番運用中など影響が広範囲にわたるAuroraクラスターの場合、事前に準備を行ってから作業を実施するようにしてください。

では!