Amazon Bedrock のウォーターマーク検出機能を試してみた
Amazon Berock のウォーターマーク検出機能を試してみました。
Bedrock で Titan Image Generator モデルにより作成された画像かどうかを検出する機能です。マネジメントコンソールから利用する場合は画像ファイルをアップロードすることで簡単に確認できます。2024 年 5 月 19 日時点では API による利用はパブリックプレビューとなります。本ブログではマネジメントコンソールから利用してみます。
ウォーターマークは透かしとも呼ばれる技術です。透かしは人間には判別しにくい情報を埋め込むことにより、コンテンツを作成したことの証明や不正利用の抑止などに利用されます。また、フェイクニュースで利用された画像が生成 AI で作成されたものであるかどうかを確認する用途もあります。
本ブログでは、Titan Image Generator モデルで作成した画像と編集した画像に対してウォーターマーク検出機能を試してみます。なお、ウォーターマーク検出機能はユーザーガイドの次のページに記載があります。
Amazon Titan Image Generator G1 model - Amazon Bedrock
作成した画像のウォーターマーク検出の確認
Bedrock から Generate モードで作成した猫の画像で試してみます。画像は 1024 × 1024 サイズで出力しています。
ウォーターマーク検出機能は、マネジメントコンソールからは「セーフガード」内の「ウォーターマーク検出」から利用できます。
使い方は簡単であり、画像ファイルをアップロードして分析を実行するだけです。
生成された画像をアップロードして分析した結果です。ウォーターマークが検出されました。
Confidence
は検出の信頼度のスコアを示します。信頼度が高い High の場合は Titan Image Generator モデルにより生成された画像である可能性が高い、との意味になります。
ウォーターマーク検出は画像をコピーや縮小、切り取りしても検出できるようになっているようなので、切り取って検出を試してみました。
左上から 512 × 512 サイズを切り取った画像(1/4 のサイズ)で試してみたところConfidence
はHigh
のままでした。
さらに小さい画像として、元画像の左上から 256 × 256 サイズ画像で切り取って試してみてもHigh
で検出されました。
編集した画像のウォーターマーク検出の確認
私個人の写真に対して、Titan Image Generator モデルで編集した場合のウォーターマーク検出を試してみたいと思います。
編集前の画像です。
当たり前ですが、この画像ではウォーターマークは検出されません。
Titan Image Generator モデルで鳥を一羽追加してみます。四角を囲んだ部分を編集対象としてプロンプトで鳥を追加する指示をしています。
Titan Image Generator モデルで編集後の画像です。
編集後の画像ではウォーターマークが検出されました。
Titan Image Generator モデルで編集した画像でもウォーターマークが検出されることを確認できました。
さいごに
同僚に生成 AI の透かし技術について教えていただいたので、早速 Amazon Bedrock のウォーターマーク検出機能を試してみました。Titan Image Generator モデルで生成された画像や編集された画像で検出を確認できました。
以上、このブログがどなたかのご参考になれば幸いです。