Amazon CloudFrontがHTTP/3に対応しました
ども、ゲストブロガーの大瀧です。 先ほど、AWSのCDN(Content Delivery Network)サービスであるCloudFrontがHTTP/3に対応しました。本ブログでは設定してみた様子をご紹介します。
設定方法
設定自体は非常に簡単です。CloudFrontの構成単位であるディストリビューションの新規作成画面もしくは編集画面にある「サポートされているHTTPバージョン」のチェックボックスのうち「HTTP/3」のチェックボックスを有効にします。
新規作成するディストリビューションではチェックボックスが既定でオフですので、オンで明示し有効化する設定です。
オンにし、ためしにHTTP/3をサポートするWebブラウザであるChromeからアクセス、Developer Toolの[Network]タブで[Protocol]列を表示させてみると...
いくつかのリソースのProtocolがh3
(HTTP/3)になっているのがわかりますね!WebブラウザとCloudFront間でHTTP/3が利用されていることがわかります。
まとめ
CloudFrontをHTTP/3対応にする様子をご紹介しました。AWS側の設定はシンプルですが、HTTP/3とそれ以前のバージョンでは通信方式が大きく変わります。本番環境への適用は、想定するクライアントからの接続テストや移行プランなど十分な事前準備のうえ進めることをお奨めします。例えば、自分の手元ではCLIのHTTPクライアントであるcurlのHTTP/3対応版をDockerで動かすと接続に失敗する事象を確認しています(curlのHTTP/3対応は現在Experimentalです)。
一方で、「今あるWebサイトをHTTP/3対応にしたい!」というときには、EC2やVPSなどで動作するWebサーバーやWebアプリの構成を大きく変えずにCloudFrontを構成に追加する手段が有効です。データ転送量に基づく従量課金なのでスモールスタートで始められセキュリティ面のメリットも享受できるのでお勧めです。興味のある方は以下の記事を参考にしてみてください。