[ニューリリース]Amazon CloudWatch Application Signals がリリースされました! #AWSreinvent

[ニューリリース]Amazon CloudWatch Application Signals がリリースされました! #AWSreinvent

Clock Icon2023.12.02

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re:Invent2023 現地参加組の me です。 2023/12/01 に行われたワーナーボーガスのキーノートで、アプリケーションのパフォーマンス計測を自動的に行いプレビルトのダッシュボードにて監視できる Amazon CloudWatch Application Signals がリリースされました!(Public Preview)

Amazon CloudWatch Application Signals とは

Amazon CloudWatch Application Signals は、リクエスト量、可用性、レイテンシなどの最も重要なメトリクスを収集しあらかじめ構築された標準化されたダッシュボードで表示できるCloudWatchの新機能です。計測は自動で行われるため手作業でコードを埋め込んだりダッシュボードを1から構築する手間がありません。システム管理者はアプリケーション・パフォーマンスのベスト・プラクティスに基づいてアプリケーションを自動的に計測することができるようになります。

さらに、アプリケーションにサービスレベル目標(SLO)を定義して、ビジネスにとって最も重要な特定のオペレーションを監視できます。SLO の例としては、ウェブページのレンダリング時間を 28 日間隔で 99.9 パーセント、2000 ミリ秒以内にするという目標を設定することができます。

Application Signals は、メトリクス、トレース、ログ、リアル・ユーザー・モニタリング、合成モニタリングの遠隔測定を自動的に関連付け、トラブルシューティングを迅速化し、アプリケーションの中断を低減します。アプリケーションのコンテキストでパフォーマンスを分析するための統合されたエクスペリエンスを提供することで、Application Signals は、最も重要なビジネス機能をサポートするアプリケーションに焦点を当てて生産性を向上させます。

Application Signalsによってアプリの状況を一元的に可視化できることよってより迅速なチーム間のコラボレーションが生まれることが期待できます。分散システムは相互に依存し合う多くのサービスから構成されていることが一般的ですが、Application Signalsの機能の一つであるサービスマップの機能を利用すればサービスオーナーとして他のサービスに起因する問題を特定した場合、他のサービスのオーナーにリンクを送信しトリアージタスクを効率的に共同作業することができることでしょう。

モニタリングが可能なサービス

Application Signalsを設定する際にEKSまたはその他のサービスのどちらかを選択します。その他のサービスを選択する場合、アプリがどこでホスティングされているかに関係なくモニタリングを行うことができます。

Amazon EKS以外のプラットフォームでCloudWatch Application Signalsを有効化する場合カスタム設定でCloudWatch エージェントと AWS Distro for OpenTelemetry をインストールする必要があります。EKSで利用する際は設定画面で専用アドオンを指定することで設定が完了します。

カスタムセットアップを利用する場合、Application Signals はサービス名やそのクラスタやホストを自動検出しません。カスタムセットアップ中に名前を指定する必要があり、指定した名前が Application Signals のダッシュボードに表示されます。

対応しているシステム

現在Application Signals はJavaアプリケーションにのみ対応しています。

詳細: Application Signals supported systems

利用可能なリージョンと料金形態

Amazon CloudWatch Application Signals は 2023/12/01 時点でプレビューとして提供されており、以下の AWS リージョンで本日から利用できるようになりました:

  • US East (N. Virginia)
  • US East (Ohio)
  • US West (Oregon)
  • Europe (Ireland)
  • Asia Pacific (Sydney)
  • Asia Pacific (Tokyo)

Preview期間中の料金は1億件/月まで無料で利用できます。

具体的な利用料の計算例は以下です。

毎分25,000リクエスト(インバウンドサービスリクエスト)を受信するアプリケーションを監視し、各インバウンドリクエストに対してアプリケーションが依存関係に2リクエスト(アウトバウンド依存関係リクエスト)を行う場合、料金は以下のようになります:

インバウンドサービスリクエストのアプリケーションシグナル:毎分25,000リクエスト x 1カ月の43,800分 = 1,095,000,000アプリケーションシグナル/月

参考元:https://aws.amazon.com/cloudwatch/pricing/

参考

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