[アップデート]EC2にハイメモリ U7i インスタンスが登場しました(Preview) #AWSreinvent

杉金晋

2023.11.30

みなさんこんにちは、杉金です。
Amazon EC2に、U7iインスタンスという次世代のハイメモリインスタンスが登場しました。
プレビュー版であるため、利用する際は申し込みが必要です。

我らのJeff Barrさんによる紹介ブログも公開されています。

U7iインスタンスについて

プレビュー版で利用可能なインスタンスは次の3つです。

インスタンス名	vCPU	メモリ(DDR5)	EBS帯域幅	ネットワーク帯域幅
u7in-16tb.224xlarge	896	16,384 GiB	100Gbps	100Gbps
u7in-24tb.224xlarge	896	24,576 GiB	100Gbps	100Gbps
u7in-32tb.224xlarge	896	32,768 GiB	100Gbps	100Gbps

これら3つのインスタンスはメモリサイズだけ異なっており、vCPUやEBS帯域幅、ネットワーク帯域幅はどれも同じです。より小規模なインスタンスも追加で準備中のようです。

本記事の執筆時点で利用料は公開されていませんでした。
参考として、別のハイメモリインスタンスの料金を記載します。（バージニアリージョンの料金）

インスタンス名	オンデマンド1時間あたり	vCPU	メモリ	ネットワーク帯域幅
u-24tb1.112xlarge	$218.40	448	24576 GiB	100 Gigabit
u-18tb1.112xlarge	$163.80	448	18432 GiB	100 Gigabit
u-12tb1.112xlarge	$109.20	448	12288 GiB	100 Gigabit

U7iインスタンスとのスペックを見比べながら、おおよその料金を想像します。

SAP HANA、Oracle、SQL Server などのミッションクリティカルなインメモリデータベースを使用するケースに最適なようです。いずれの製品もライセンスや制約により、AWS上で稼働させるための条件があると思われます。参考として、関連するページのリンクを記載します。

利用する際はこれらのドキュメントに目を通しつつ、AWSやライセンス提供元に確認するとよいでしょう。

３つのリージョンに対応しているようです。

以下の専用フォームからプレビュー版の利用を申請します。

入力項目は以下です。

AWS Account ID (account you will use to launch an instance)
Business Email Address
First Name / Last Name
Job Role
Company Name
Phone Number
Country / Region
Postal Code
Industry
Preferred Region (FRA, PDX, ICN)
Preferred Instance Size (u7in-16tb.224xlarge, u7in-24tb.224xlarge, and u7in-32tb.224xlarge)

よくある氏名、会社名の情報に加えて、利用したいAWSアカウントIDやリージョン、インスタンスのサイズを入力します。リージョンに記載されているFRA, PDX, ICNは空港コードのようですね。

ハイメモリインスタンスは高額です。今回登場したものはプレビュー版ですので、誤って起動することはありませんが、高額なインスタンスを誤って立ち上げないようSCPで制限することも可能です。設定は以下のブログが参考になります。

発表された U7i インスタンスを紹介しました。すごいスペックですね。先日、プライベートで使っているPCのメモリが故障して交換しました。32 GB だったので、それと比べると 32,768 GiB は桁違いでびっくりです。GAしたら使ってみたいです。