[小ネタ] Amazon ElastiCacheのサービス名が微妙に変わっている様です
しばたです。
去年Amazon ElastiCache for RedisとAmazon MemoryDB for Redisのサービス名が変わった らしい 旨の記事を書きました。
その後AWSから公式なアナウンスは無いまま現在に至っているのですが、改めてAmazon ElastiCacheの公式ページを確認すると微妙に名称が変わっていることに気が付きました。
今のサービス名?
現在の公式ページではサービス名が「 Amazon ElastiCache for Valkey and for Redis OSS 」という記述になりRedis OSSの他にValkeyに対する名称も増えています。
公式ページとしては1ページでRedis OSSとValkeyの2つのエンジンをまとめた形になっていますが、実際のAWSリソースとしては別物ですのでサービス名としてはそれぞれ
- Amazon ElastiCache for Valkey
- Amazon ElastiCache for Redis OSS
になっていると考えるのが妥当そうです。
Amazon ElastiCache for Memcachedはずっと名前が変わってませんし、これであれば名称の統一感もあります。
ただしドキュメント上はfor Valkey
、for Redis OSS
どちらの文言も一切無く、Amazon ElastiCachというサービス内のValkey cache
、Redis OSS cache
という記述に留まっています。
マネジメントコンソール内の記述もValkey cacheおよびRedis OSS cacheとなっている
こちらに関してAWSから公式なアナウンスは無いため残念ながら正解は不明です。
いつごろ変わったのか?
Internet Archiveの履歴を追う限りでは2024年10月8日~2024年11月10日のどこかで変わった様です。
変わったのは公式ページの文言だけでその他ドキュメントの記述に目立った変更はありませんでした。
余談1 : AWSアーキテクチャアイコン最新版での記述
AWSの構成図を書くときに使うアーキテクチャアイコンですが、今年の2月に最新版がリリースされています。
こちらではElastiCacheの各サービスは
- ElastiCache for Valkey
- ElastiCache for Redis
- ElastiCache for Memcached
の記述になっていました。
元々ライセンス上の問題でfor Redis
の使用に制限が掛かった経緯があるのでこれはfor Redis OSS
の記述漏れな予感がしますが何とも言えない感じです。
余談2 : Redisが再びOSSに戻った件について
先月RedisのメジャーバージョンアップとなるRedis 8のリリースに合わせてAGPLv3ライセンスを選べる様になり再びOSSに戻りました。
本日時点ではAWSおよびElastiCacheに影響を及ぼすことは無く、
- Valkey cache : Valkey 7.2 ~ 8.0 を利用可能
- Redis OSS cache : Redis 4.0 ~ 7.1 を利用可能
という形でRedis 7.2以降はValkeyのみサポートとなっています。
将来的にどうなるかは何とも言えませんが、個人的にはAWSのValkeyに対する投資と推しっぷりからすると今の形が変わることは無い気がします...
最後に
簡単ですが以上となります。
ちょっとした名称の変更ではあるのですが、それでもサービス名が曖昧なままなのはスッキリしないのでAWSから公式なアナウンスがあると嬉しいなと思う次第です。