[小ネタ] Amazon Elastic VMware Serviceのサービスページが公開されていたのでプレビューに申し込んでみた #AWSreInvent
こんにちは、AWS事業本部の荒平(@0Air)です。
AWS re:Invent 2024では、ラスベガスへ現地参加しています!
本日、個人的に熱望している Amazon Elastic VMware Service (Amazon EVS) がAWSのサービスページに登場しました!
現在は申し込み制のプレビューですが、プレビューを申請することはレアなので、記録に残しておきます。
ちなみに、同時にサービスアイコンも公開されました!マネジメントコンソールから確認できます。
仮想マシンと見られる四角の箱がクラウドにマイグレーションしているイラストで、アイコンから何をするサービスなのかイメージが湧きやすいです。
新規情報
さて、Amazon EVSがどんなサービスなのか?は以前紹介した通りです。
ドキュメントを眺めるに、まだ見ぬAmazon EVSについて記載が増えており、以下のように解像度は少し上がっていました。
VMwareのvMotionおよびvSphere HAが利用できる
以下に記載の通り、VMwareとしての機能に言及がありました。以前のリリースでは、ライブマイグレーション可能なのか?と1mmだけ心配になっていましたが、問題なさそうです。
(vMotionも色々あるのでどれが利用可能なのかは引き続き見ていきたいですが・・・)
Move to the cloud with guided workflow in the AWS console or through the AWS command line interface (CLI) to provision and configure your VCF environments. Rapidly add, remove, or modify Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) bare-metal instances in vSphere clusters and use VMware’s vMotion and vSphereHA capabilities just as you would in an on-premises environment.
(訳文)
AWS コンソールまたは AWS コマンドラインインターフェイス (CLI) のガイド付きワークフローを使用してクラウドに移行し、VCF 環境をプロビジョニングおよび構成します。vSphere クラスター内の Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) ベアメタルインスタンスを迅速に追加、削除、または変更し、オンプレミス環境の場合と同じように VMware の vMotion および vSphereHA 機能を使用します。
関連コンポーネントへの完全アクセス
以下に記載の通り、ESXi, vCenter, NSX, SDDC Managerへのフルアクセス権限がユーザーに提供されそうです。VMware Cloud on AWS時代とは変わるので少し驚きました。
VMware Cloud on AWSでは、AWSマネージド部分が多く、基盤のアップデートもAWS側で実施され、ユーザー側にはAdministratorが渡されることがなかったのですが、ここの建付けが変わるということでしょうか。
フルアクセス権限を額面通り受け取れば、ユーザー側でできることがたくさん増えます。例えば、vCenterに統合型のプラグインを適用できるようになれば、各種ストレージ製品やセキュリティ製品との親和性が上がり嬉しい、など考えられます。
With full administrative access to ESXi, vCenter, NSX, and SDDC manager, you can build your virtualization stack on AWS while maintaining complete control over network, compute, and storage configuration.
(訳文)
ESXi、vCenter、NSX、SDDC マネージャーへの完全な管理アクセス権により、ネットワーク、コンピューティング、ストレージ構成を完全に制御しながら、AWS 上に仮想化スタックを構築できます。
インフラの管理形態が変わりそう
Amazon EVSでは、VMware VCFの管理に「セルフ運用」と「ベンダー委任」の選択肢が用意されそうです。
セルフ運用はお客様自身の手で行うものですが、ベンダー委任はどういった建付けになるのでしょうか。
SIerやISVがサービス展開できるような柔軟なモデルが用意されているようなので、続報に期待です。
Amazon EVS offers you the choice to self-manage or leverage the AWS Partner Network for managing and operating your VCF environment. Work with the broadest community of partners including systems integrators who specialize in AWS services along with ISVs who adapt their technology to work on AWS.
(訳文)
Amazon EVS では、VCF 環境の管理と運用にセルフ管理または AWS パートナーネットワークを活用する選択肢が提供されます。AWS サービスを専門とするシステムインテグレーターや、AWS で動作するようにテクノロジーを適応させる ISV など、幅広いパートナーコミュニティと連携できます。
プレビュー申請
では、お楽しみのAmazon EVSにプレビュー申請です。
マネージメントコンソールから、「Amazon Elastic VMware Solution (プレビュー)」を選択すると、申請の承認前の段階では、申込み用のサービスページに飛ばされます。
確認した時点では、サポートリージョンがオハイオのみとなっていました。
「Contact us」からプレビュー申請画面に遷移します。
申請画面が出てきました!必要な情報を埋めていきます。
必要な情報は、以下の通り。
- ビジネス用メールアドレス
- 名前
- 電話番号
- 会社名
- 国
- 会社所在地(郵便番号)
- ロール
- 業界
- 役職名
- AWSの利用状況
- AWSのユースケース
- 利用目的(ビジネス・個人)
- 利用目的(以下)
- データセンターからの切り替え
- クラウド移行
- Disaster Recovery(DR)
- データセンターの拡張
- マイグレーションのタイムライン
最後に、「Submit」をクリックして申請を完了します。
この画面が出れば、プレビューの申請は完了です!
最後に
まだまだ謎多きサービスですが、 現地ではAmazon EVSのセッションは満席になっているなど、かなり注目度が高い ように見受けられます。
日本の移行状況とアメリカの移行状況では違うかも知れませんが、少なくとも日本ではこれからも継続的に需要が見込めるサービスなので、期待したいと思います!
また新情報が出ればブログにします✌
このエントリが誰かの助けになれば幸いです。
それでは、AWS事業本部 コンサルティング部の荒平(@0Air)がお送りしました!