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[アップデート] Amazon Quick がドキュメント作成とビジュアル作成に対応したので試してみた
はじめに
Amazon Quick の機能アップデートが発表され、チャットの中から PowerPoint や Word などのドキュメントを生成できるようになり、加えてプレビュー版として画像やインフォグラフィックを作る「ビジュアル作成」も使えるようになっています。
ということで、早速触ってみました。
なお、ビジュアル作成は記事執筆時点でプレビュー扱いで、利用可能なリージョンは us-east-1 (バージニア北部) と us-west-2 (オレゴン) のみとされています。
ドキュメント作成のほうは Amazon Quick が提供されているリージョン全般で利用できます。
CSV から PowerPoint を作ってみる
ドキュメント作成は Word / PDF / PowerPoint / Excel が対象ですが、普段の業務でいちばん作るのに時間を取られがちなのがプレゼン資料 (レイアウトやグラフ周りの調整) なので、今回はまず PowerPoint で試してみました。
用意した CSV
検証用に、それっぽい 2 年分の四半期売上データを用意しました。
スキーマと先頭数行はこんな感じです。
年月,顧客名,製品カテゴリ,売上金額,目標金額,受注件数,担当者
2024-01,フロンティア化学工業,ポンプ,8500000,9000000,2,田中一郎
顧客名や担当者は架空のものですが、年月・カテゴリ・実績・目標・受注件数まで揃えておけば、地域別やカテゴリ別の集計、前年比トレンドあたりは Quick 側で自由に切り出せるはずだろう、という想定です。
Quick Chat にプロンプトを投げる
CSV を 2 つ添付した状態で、Quick Chat に以下のプロンプトを投入しました。
添付の四半期売上CSVファイルを使用して、役員会向けのPowerPointプレゼンテーションを作成してください。主要指標を含むエグゼクティブサマリーのスライド、棒グラフを用いた地域別内訳、折れ線グラフを用いた前年比トレンド分析、そして戦略的提言をまとめた最終スライドを含めてください。当社のコーポレートカラー(紺と金)を使用した、ダークトーンのプロフェッショナルなテーマを使用してください。
こちらのプロンプトは公式ドキュメントに記載されているもので、役員会向けという読者像、構成 (サマリー / 地域別 / 前年比 / 提言)、コーポレートカラーとトーンまで、ある程度具体的に指定しています。
あとは、チャット内のアクションとして「プレゼンテーションを作成」を選んで実行します。

しばらく待つと、アウトラインを提案してくれます。

問題がなければ、このままプレゼンテーションを作成してもらいます。

Quick の画面上でそのままプレビューすると、日本語の部分が文字化けしたような表示になっています。
レイアウトや色味は意図通りに見えるものの、テキストだけが読めない状態でした。

一方、生成された pptx をダウンロードしてローカルの PowerPoint で開くと、日本語も含めて問題なく表示されました。

ビジュアル作成 (プレビュー) で遊んでみる
再生可能エネルギーのインフォグラフィック
続いて、プレビュー機能のビジュアル作成を試しました。こちらも公式ドキュメントのプロンプトを雑に投げてみることにします。
再生可能エネルギー導入が世界に与える影響を示すインフォグラフィックを作成してください。過去10年間の太陽光発電と風力発電の設備容量増加に関する統計データ、導入上位国を示す世界地図、再生可能エネルギーと化石燃料のエネルギーコスト比較を含めてください。緑と白を基調とした、すっきりとしたモダンなデザインを使用してください。
先ほどと同様に、アクションとして「画像を作成」を選択して実行します。

数値の正確性までは検証していませんが、構図としては「右上に世界地図、左下にコスト比較、上部に統計の見出し」のように、一枚絵としてそれなりに整ったものが返ってきました。
色味も指定通り緑と白基調で、社内資料の挿絵にちょっと使えそうな雰囲気です。

ドラフトの叩き台として、自分でゼロから作るより遥かに早いのは確かなので、ここから事実関係をチェックしつつ仕上げる、という使い方が現実的なのかなと感じました。
さいごに
「資料作成を全部 AI に任せられる銀の弾丸」というほどではありませんが、構成の骨子と最初のレイアウトを Quick が引き受けてくれるだけでも、着手のしんどさはかなり和らぐなと感じました。
特に CSV を放り込んでそれっぽいスライドが返ってくる体験は、業務での下書きフローに馴染ませやすそうです。
ビジュアル作成のほうも、東京リージョンで GA される日が来てくれれば、ちょっとした挿絵や説明図のラフに気軽に使っていけそうなので、その日を楽しみに待ちたいところです。






