[アップデート] QuickSight のピボットテーブルでフィールド数の上限が緩和されました

2023.01.26

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いわさです。

本日以下のアップデート情報が公開されました。
内容としては QuickSight のピボットテーブルで設定出来る各フィールドの上限数が緩和されたという内容です。

従来 20 個が最大だったところがより多く設定出来るようになったのですが、私はこれまで QuickSight のピボットテーブルで上限数を意識するほど使ったことがありませんでした。

そこで、今回良い機会なのでアップデートされたフィールド数を検証しつつ、上限に達した際の動作がどうなるのか確認してみました。

ちなみに QuickSight でピボットテーブルを利用する際には以下のようにフィールドウェルへ行・列・値のフィールドをそれぞれ設定します。

値フィールドの最大数が 20 個から 40 個へ

値フィールドは以下の緑色のフィールドで、データセットでいうメジャーです。

アップデート前までは以下のように 20 個まで設定することが出来ました。

アップデート後、こちらが 40 個まで設定出来るようになりました。
テーブルの一番内側の部分(以下でいう Valxx)が列ごとに 40 個表示されるわけなのでさすがに多くて画面に収まりませんでした。

ちなみに、ためしに 41 個目を設定しようとしてみました。

その際は直前に設定したフィールドが解除されました。
エラーメッセージが表示されたりするわけではなく自動で上限に収まろうとする挙動のようです。

列と行は各最大 20 個から合計 40 個に

列フィールドと行フィールドは以下の青いフィールドです。
こちらはデータセットでいうディメンションになります。

今までは「それぞれ最大 20 個」が上限でした。

こちらは今回のアップデートで「合計 40 個」が上限に変更されました。
列も行も既に 20 個づつ最大まで使用している方は引き続き同じ上限になりますが、例えば列を 10 個までしか設定していない場合は、行に 30 個まで設定出来るようになりました。

こちらも値フィールドと同様に、上限を超えた場合はエラーメッセージは表示されずに最後のフィールドが置き換わる形となっていました。

さいごに

本日は QuickSight のピボットテーブルでフィールド数上限が緩和されたということで試しに使ってみました。
ただ、行列あわせて 40 個のフィールドの中に値フィールドが 40 個も表示されるわけなので相当な数です。一度最大まで表示してみましたが多すぎてどこを見てるのかわからなくなりました。
また、多数のフィールドを行と列にわけて設定したり、あるいは列サイズをひとつひとつ調整するなども大変でした。必要なフィールドを絞れるならばまずはその方向で検討したほうが良い気はします。
ただ、これらの上限が今までネックだった方は緩和されたということで利用を再検討してみてください。

なお、アップデート情報にはパフォーマンス改善についても言及されています。
変更前との比較が出来ないのでこの記事では検証出来ませんでしたが、数が多くなることによる対策の一貫でもあるようです。