Amazon QuickSight Q をサブスクリプション取得せずに試せるようになったようなので使ってみた
いわさです。
Amazon QuickSight には、自然言語クエリツールである QuickSight Q という機能があります。
利用するためには通常の QuickSight に加えて Q のサブスクリプションを取得する必要があるのですが、この度のアップデートでサインアップせずに Q をお試し出来るようになったようです。
開始方法
前提として、Enterprise Edition でのみ QuickSight Q は利用可能です。
さらに注意点として、QuickSight Q が利用可能なリージョンでのみ試すことが出来ます。
QuickSightの管理メニューから対応リージョン(ここではバージニア北部)を選択すると、サイドメニュー上に「トピック」が表示されます。
そちらを開き、TRY Q
から開始することが出来ます。
ちなみに、通常の QuickSight Q の有効化は以下からアドオンを入手する形となっていますのでご注意ください。
TRY Q
を開始すると6つのデモデータを選択するページが表示されます。
このお試し機能ではユーザーが用意した独自データを対象に使い勝手を検証することは出来ません。
事前にデモ用に用意された6つのサンプルトピックを対象に試すことが出来ます。
サンプルを選択すると、Qのツールバーが表示されているので、自然言語を入力します。
あるいは右側に質問の候補がいくつか表示されているので、そちらを選択することで入力せずにすぐにクエリを実行することも出来ます。
ためしてみる
この記事では、サンプルトピックのひとつ AWS Cost and Usage Data
を使って、いくつか操作を行ってみました。
クエリを実行してみる
まずは候補の一番上にある、Show me top 10 services by spend
を選択しました。
Qツールバーへクエリが転機され、その中でクエリ結果に基づくビジュアルが表示されています。なるほど、こういう動きするのか。
ただ、利用状況からTOP 10のサービスを列挙してくれるのかなと思ったのですが、合計値が表示されました。
以下のように手動でクエリを修正することも出来ます。実際の運用にあたっては期待したい情報を取得するために修正するシーンも多いのかなという印象です。
services
をservice
に変更しました。
それっぽい情報が得られました。
ビジュアルの変更
自然言語入力直後は自動でビジュアルが選択されていますが、サイドバーのビジュアルマークから、対象ビジュアルタイプを変更することが出来ます。
これはもしかすると自然言語に情報を含めることでビジュアルも指定することが出来るのかもしれない。
エクスポート
デモデータですが、エクスポート出来ます。
いいですねこれは。
"service","unblended cost(SUM)" "AmazonQuickSight",157378.3987 "AmazonRedshift",38499.6294 "AmazonKendra",5265 "AmazonEC2",4451.6732 "AmazonSageMaker",3719.6384 "AWSGlue",3053.6627 "AmazonS3",2730.7837 "AmazonRDS",2132.2441 "AmazonES",891.6582 "AWSDirectoryService",561.2165
表示中のクエリ結果に基づくデータをCSV形式でダウンロード出来ました。
インサイトを確認する
電球マークから、主要データのインサイトを確認することが出来ます。
また、時系列データの場合はここから予測機能を有効化することも出来ました。
さいごに
本日は QuickSight Q をサインアップ前に試してみました。
このデモ機能を使って、QuickSight Q の使い勝手が少しわかると思います。
- データに関してはデモ用に用意されたもののみ利用出来る
- 問い合わせだけでなく、回答の訂正やクエリの修正、ビジュアルの変更やエクスポートなど、Qの機能は一通り使えそう
現状 QuickSight Q は日本語には対応しておらず、かつ東京リージョンは未対応です。
そのために1ヶ月の無料トライアルすらまだ様子を見ている方も多いのではないでしょうか。
今回、サインアップせずにQを試すことが出来るようになったので、気になっていた方は是非触ってみてください。