[アップデート] Amazon S3 バッチオペレーションのパフォーマンスが向上しました #AWSreInvent

はじめに

AWS re:Invent 2025にて、Amazon S3 バッチオペレーションのパフォーマンスが向上されたことが発表されました。

Amazon S3 Batch Operations now completes jobs up to 10x faster at a scale of up to 20 billion objects in a job, helping you accelerate large-scale storage operations.

With S3 Batch Operations, you can perform operations at scale such as copying objects between staging and production buckets, tagging objects for S3 Lifecycle management, or computing object checksums to verify the content of stored datasets. S3 Batch Operations now pre-processes objects, executes jobs, and generates completion reports up to 10x faster for jobs processing millions of objects with no additional configuration or cost. To get started, create a job in the AWS Management Console and specify operation type as well as filters like bucket, prefix, or creation date. S3 automatically generates the object list, creates an AWS Identity and Access Management (IAM) role with permission policies as needed, then initiates the job.

S3 Batch Operations performance improvements are available in all AWS Regions, except for AWS China Regions and AWS GovCloud (US) Regions. For pricing information, please visit the Management & Insights tab of the Amazon S3 pricing page. To learn more about S3 Batch Operations, visit the overview page and documentation.

Amazon S3 バッチオペレーションは、ジョブあたり最大 200 億オブジェクトの規模でジョブを最大 10 倍高速化しました。これにより、大規模なストレージオペレーションの高速化に役立ちます。S3

バッチオペレーションを使用すると、ステージングバケットと本番バケット間でのオブジェクトのコピー、S3 ライフサイクル管理用のオブジェクトのタグ付け、保存されたデータセットの内容を確認するためのオブジェクトチェックサムの計算など、大規模なオペレーションを実行できます。S3 バッチオペレーションは、数百万のオブジェクトを処理するジョブで、オブジェクトの前処理、ジョブの実行、完了レポートの生成を最大 10 倍高速化しました。追加の設定やコストは不要です。開始するには、AWS マネジメントコンソールでジョブを作成し、オペレーションタイプに加えて、バケット、プレフィックス、作成日などのフィルターを指定します。S3 は自動的にオブジェクトリストを生成し、必要に応じてアクセス許可ポリシーを含む AWS Identity and Access Management (IAM) ロールを作成して、ジョブを開始します。S3

バッチオペレーションのパフォーマンス向上は、AWS 中国リージョンと AWS GovCloud (米国) リージョンを除くすべての AWS リージョンでご利用いただけます。料金情報については、 Amazon S3 料金ページの「管理とインサイト」タブをご覧ください。S3 バッチオペレーションの詳細については、概要ページとドキュメントをご覧ください。

S3バッチオペレーション

Amazon S3バッチオペレーションは、Amazon S3に保存されているオブジェクトに対して、一度のリクエストで、指定した操作を一括実行できるマネージドな機能です。1つのジョブで数十億ものオブジェクトを処理できます。

オブジェクトのコピー、タグ付け、データの復元といった反復的なタスクを、サーバー管理をせず実行できます。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonS3/latest/userguide/batch-ops.html

何が嬉しいのか？

今回のアップデートをまとめると以下です。

• 200億オブジェクト規模のジョブを最大10倍高速化した
• 追加の設定やコストは不要

ユーザー側のアクションは不要でAWSリソースの性能が向上したというアップデートです。
AWS側で日々パフォーマンス向上に努めてくれるのは嬉しいですね。

最後に

今回のアップデートはシンプルに、Amazon S3 バッチオペレーションのパフォーマンスが向上したというものです。

オンプレミスの基盤を利用していると、ユーザーのアクションなしに勝手に性能が上がることはまずありません。
一見地味なアップデートに見えますが、このようなアップデートがあり日々パフォーマンスが向上していくのがAWSを利用するメリットだなぁと思いました。