BYOLで始めるAmazon RDS

BYOLで始めるAmazon RDS

Clock Icon2017.01.17

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ごきげんいかがでしょうか。豊崎です。

自前のライセンスを利用してRDSを利用する際の手続きについて 調べる機会がありましたので、紹介させていただきます。

はじめに

RDSには2つのライセンスモデルがあります。 1つは「ライセンス込み」、もう1つが「BYOL(自分のライセンス使用)」です。 BYOLモデルでのRDSを利用できるのは、Amazon RDS for Oracle と Amazon RDS for SQL Serverとなります。 ・Amazon RDS for Oracle ・Amazon RDS for SQL Server

また本記事では取り扱いませんが、Amazon RDS for Oracle、Amazon RDS for SQL Server共に ライセンスモデル(ライセンス込み/BYOL)を途中で切り替えることが可能です。

例えば自社でライセンスを用意するつもりだが、 ライセンスの用意に少し時間がかかるケースの場合

まずは「ライセンス込み」でRDSを作成しておき、 ライセンスの準備が整ったタイミングでライセンスモデルを「BYOL」に変更することができます。

*切り替えが行えるのは「ライセンス込み」と「BYOL」両方のライセンスモデルを選択できるRDSに限ります。

申請手続きについて

それでは、それぞれのRDSについてBYOLで利用する際の手続きについて整理していきたいと思います。

前提

当然ですが、前提として利用対象のRDSに対応するライセンスが予め用意されている必要があります。 ライセンスについてのご質問、ご相談は各代理店様にお問い合わせください。

Oracle

Amazon RDS for Oracleの場合は、RDS側での設定は特に必要ありません。 DBインスタンスをLaunchする際にライセンスモデルを「自分のライセンスを使用」選択することでBYOLでの利用が可能です。 Oracle_BYOL_-_Cacoo

SQL Server

Amazon RDS for SQL Serverの場合は、2つの申請を行う必要があります。

1)Microsoftに対してライセンスモビリティの申請を行います。

公式サイトより



自分の SQL Server ライセンスを AWS で使用することは可能ですか?

はい。EC2 Dedicated Hosts、Windows Server ライセンス込み EC2 ハードウェア専有インスタンス、またはライセンスモビリティ込みデフォルトテナンシー EC2 インスタンスに、自分のライセンス (BYOL) を使用することが可能です。

デフォルトテナンシーで実行される EC2 インスタンス

ソフトウェアアシュアランス経由で Microsoft のライセンスモビリティを利用すると、資格要件を満たすお客様は対象となる Microsoft ソフトウェアを AWS に持ち込み、デフォルトテナンシーで実行される EC2 インスタンスで使用できます。このプロセスを開始するには、AWS ライセンスモビリティに関するページを参照してください。Microsoft ソフトウェアのライセンスが AWS に確実にインポートされるようにするためには、適切なライセンスモビリティフォームに記入し Microsoft に届け出る必要があります。ライセンス込み EC2 Windows Server デフォルトテナンシーインスタンスまたは RDS デフォルトテナンシーインスタンスでは、自分の SQL Server ライセンスを使用できます。

以下URLからライセンス確認フォームの取得ができる模様ですが、 不備が発生しないようにライセンス購入元の代理店様にご相談するのがよいと思います。 https://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/licensing-programs/software-assurance-license-mobility.aspx

2)AWSへライセンスモビリティフォームから申請を行います。

申請フォーム(英語) https://aws.amazon.com/jp/windows/license-mobility-form/ AWSへのライセンスモビリティフォームからの申請については 問題があった時のみ、AWSから連絡がきます。

3)DBインスタンスをLaunch時に、ライセンスモデル>自分のライセンスを使用を選択する。

AWSへの申請後、すぐにRDSを利用開始することができます。

SQLServer_BYOL_-_Cacoo

さいごに

申請や手続きについては複雑なイメージがあると思いますが、しっかりと抑えたい部分でもあります。 まとめてみたところ、意外と簡単な手続きで利用ができることがわかりました。 BYOLでRDSの利用をご検討されている方への参考になれば幸いです。

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