[アップデート] Amazon AppStream 2.0で利用可能なインスタンスタイプが増えました

2022.06.21

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

しばたです。

少し前のはなしですがAmazon AppStream 2.0で利用可能なインスタンスタイプが増えました。

AWSからのアナウンスは以下となります。

増えたインスタンスタイプについて

今回増えたのは汎用インスタンス(General Purpose)のインスタンスタイプとなります。

これまで汎用インスタンスで選べたのは最大でstream.standard.large (2vCPU, 8GiB Memory) と2022年現在においては気持ち低めのスペックでしたが、今回の更新で新たに

  • stream.standard.xlarge (4vCPU, 16GiB Memory)
  • stream.standard.2xlarge (8vCPU, 32GiB Memory)

の2タイプが増えより高いスペックを要求するアプリケーションも公開できる様になりました。

また、Elastic Fleetsについてもこれまでstream.standard.small, stream.standard.mediumの2種類しか利用できなかったものが改善され、他のフリートと同様にstream.standard.large, stream.standard.xlarge, stream.standard.2xlargeが利用可能となっています。

ここまでをまとめると下表の様になります。

用途 インスタンスタイプ vCPU Memory Image Builder On-Demand/Alwals-On Fleets Elastic Fleets
汎用 stream.standard.small 1 2 GiB
汎用 stream.standard.medium 2 4 GiB
汎用 stream.standard.large 2 8 GiB NEW! 〇
汎用 stream.standard.xlarge 4 16 GiB NEW! 〇 NEW! 〇 NEW! 〇
汎用 stream.standard.2xlarge 8 32 GiB NEW! 〇 NEW! 〇 NEW! 〇

利用料金

各インスタンスタイプの利用料金は料金ページをご確認ください。

サービスクオータ

ドキュメントによれば増えたインスタンスタイプのクオータは

  • stream.standard.xlarge: 3
  • stream.standard.2xlarge: 3

と若干少な目になっているので大抵のユースケースでは上限緩和申請が必要になると思います。
Service Quotasから申請可能なのでこちらは環境に応じて行ってください。

既存環境について

この更新は既存環境も対象でインスタンスタイプを変更する際に新たなタイプを選ぶことができます。

確認してみた

一応新しいインスタンスタイプで動作確認してみます。
私の検証用AWSアカウントの東京リージョンで新しくOn-Demand Fleetsを作ってみます。

選べるインスタンスタイプが増えてますので、今回は最大のstream.standard.2xlargeを選んでみます。

後の設定は通常のフリートを作成する時と同様です。環境に応じてよしなに設定してやります。
イメージはAWS提供のサンプルイメージをそのまま使うことにしました。

スタックの設定などを適切に行いインスタンスに接続してやるとこんな感じです。

余裕のあるスペックは安心できますね。

最後に

簡単ですが以上となります。

シンプルな更新ですが利用可能なインスタンスタイプが増えることでより多くのユースケースで利用可能になるでしょう。