Atlassian公式からベータ版MCPがリリースされたのでさわってみた

こんにちは。たかやまです。

先日非公式のAtlassian MCP（sooperset/mcp-atlassian）をご紹介しました。

https://dev.classmethod.jp/articles/atlassian-mcp-jira-confluence/

Atlassian公式からMCPのベータ版がリリースされたので、そちらをご紹介します。

https://www.atlassian.com/ja/blog/remote-mcp-server

ちょうど5月14日にデスクトップ版ツールにも対応していたので今回はこちらをためしてみたいと思います。

https://community.atlassian.com/forums/Atlassian-Platform-articles/Atlassian-Remote-MCP-Server-beta-now-available-for-desktop/ba-p/3022084

さきにまとめ

• 2025-05-17時点でAtlassian公式のMCPはベータ版

• 提供されているMCPツール

  カテゴリ	ツール名
  ユーザー情報	atlassianUserInfo
  アクセス権限参照	getAccessibleAtlassianResources
  Confluence	getConfluenceSpaces
  	getConfluencePage
  	getPagesInConfluenceSpace
  	getConfluencePageAncestors
  	getConfluencePageFooterComments
  	getConfluencePageInlineComments
  	getConfluencePageDescendants
  	createConfluencePage
  	updateConfluencePage
  	createConfluenceFooterComment
  	createConfluenceInlineComment
  	searchConfluenceUsingCql
  Jira	getJiraIssue
  	editJiraIssue
  	createJiraIssue
  	getTransitionsForJiraIssue
  	transitionJiraIssue
  	lookupJiraAccountId
  	searchJiraIssuesUsingJql
  	addCommentToJiraIssue
  	getJiraIssueRemoteIssueLinks
  	getVisibleJiraProjects
  	getJiraProjectIssueTypesMetadata

• sooperset/mcp-atlassianとの簡易比較

  • Dockerの用意が不要でOAuth認証ベースのため、手軽に始められる
  • sooperset/mcp-atlassianにあるREAD_ONLY_MODEのような読み取り専用設定はまだ提供されていない
  • 基本的にJira操作やConfluence操作はsooperset/mcp-atlassianと同じようにできそう

やってみる

MCPサーバー設定

エディターはCursorを使用します。

MCPサーバーに以下内容を設定します。
sooperset/mcp-atlassianを以前ためしたときはAPIトークンを使用していましたが、Atlassian公式のMCPではAPIトークンを使用しないようですね。

{
  "mcpServers": {
    "atlassian": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "mcp-remote", "https://mcp.atlassian.com/v1/sse"]
    }
  }
}

MCPサーバーを設定すると以下の認証画面に飛ばされます。

必要な権限は以下のようですね。

Jira 権限

Confluence 権限

ユーザー権限

問題なければUse app onlyに権限を与えるAtlassianスペースを指定して、Acceptします。

認証に成功すると以下の表示がされるので、Cursorに戻ります。

Authorization successful! You may close this window and return to the CLI.

CursorのMCP Serverを確認すると以下の設定が追加されていました。

提供されているツールは以下のようですね

Jira操作

前回の検証と同様に以下のプロンプトを実行します。

以下のJiraプロジェクトのチケットを10件確認してください。
<Jiraプロジェクトキー>

ツールgetAccessibleAtlassianResourcesで権限を確認して、searchJiraIssuesUsingJqlでJQLを発行してチケットを取得できていますね。

Confluence操作

また、取得した情報をベースにConfluenceにページを作成してみたいと思います。

前回の検証と同様に以下のプロンプトを実行します。

チケットの傾向についてまとめたページを以下のConfluenceスペースに作成してください。
<Confluenceスペースキー>

ツールgetConfluenceSpacesでConfluenceスペースを確認して、取得したJiraチケット情報を下にcreateConfluencePageでページを作成していますね。

最後に出力されているConfluenceのURLにアクセスすると、画像部分の埋め込みはうまくできていなさそうですが、チケットの傾向についてまとめたページが作成されています。

ユーザー情報の取得

権限でユーザー情報を見ることもできそうだったので試してみます。

以下のプロンプトを実行します。

現在のAtlassianユーザープロファイルの設定を確認してください。

ツール atlassianUserInfoでユーザー情報を取得していますね。

現時点ではユースケースがあまり思い浮かびませんでしたが、ユーザー情報の取得もすることが確認できました。

最後に

Atlassian公式のMCPをご紹介しました。

やはり、公式からMCPをサポートしてくれるのは安心感があり、ありがたいですね。

基本的にsooperset/mcp-atlassianでやったJiraチケット操作やConfluenceページ作成は同じようにできました。

また、sooperset/mcp-atlassianで必要だったDockerを用意したりAPIトークンを用意する必要なく、公式MCPのほうが手軽に利用始めることができました。

一方でsooperset/mcp-atlassianはREAD権限で操作を安全に制限することができたので、公式MCPについても今後READ権限で操作を制限することができるようになると嬉しいですね

この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。

以上、たかやま(@nyan_kotaroo)でした。