Auto Scaling の新機能 通知/再帰/制御
Auto Scaling の新機能
7月25日にAuto Scaling の新機能が発表されました。以下がサマリーとなります。
- Auto Scaling が Amazon EC2 インスタンスを立ち上げた際に Amazon SNSより通知を受けることができるようになりました。
- 再帰的にAuto Scaling の操作を指定できるようになりました。
- Elastic Load BalancerグループにてAmazon EC2 インスタンスの立ち上げに関する手順をコントロールできるようになりました。
- Auto Scaling API 単体で必要なくなったAuto Scalingを削除できるようになりました。
- Auto Scalingによって立ち上げられたインスタンスにAutos Scaling グループ名がタグ付けされるようになり管理しやすくなりました。
通知
Auto Scaling によるインスタンスの起動時または停止時に、Amazon SNS による通知を受けることができます。通知には4種類あり、EC2_INSTANCE_LAUNCH/EC2_INSTANCE_LAUNCH_ ERROR/EC2_INSTANCE_TERMINATE/EC2_INSTANCE_TERMINATE_ERROR です。ユーザは、それぞれのAuto Scaling のそれぞれのサイズを追跡するために通知を用いるか、他のタイプのアプリケーションを処理したり記帳したりします。
再帰
CronのスケジューラのようにAuto Scaling グループに再帰的な処理を記述することができます。Auto Scaling があるWEBサービスの管理を行う場合、通信量に応じてスケールアップ/ダウンするために再帰的に指定することができます。例えば、月曜日の午後にニュースレターを送って、読者からの大量のクリックが予想される場合、それらに十分に対応できるようにするためスケールするように再帰的に記述することができます。または、毎朝ログファイルに対してバッチ処理を行うようなときにサーバーを立ち上げるときに用いられます。
初期処理
ユーザはSuspendProcesses と ResumeProcesses のAPI を使えます。これらは、Auto Scaling グループに対する処理の中断と再会を提供します。今回の新機能追加で、AddToLoadBalancer が使えるようになりました。これは、EC2インスタンスが立ち上がって通信トラフィックを受け入れる前に初期処理を行いたい場合に有効かと思います。
カンタン削除
DeleteAutoScalingGroup APIを呼び出す際にForceDelete パラメータをtrueにすることによってAuto Scaling グループ内のインスタンスを順次自動的に削除できるようになりました。
カンタン識別
Auto Scaling によって起動されたインスタンスにタグが付くようになりました。これによりどのAutoScaling グループによって管理されているインスタンスか識別しやすくなりました。
まとめ
Auto Scaling はCloudWatchと組み合わせて使われます。CloudWatchにより監視し、AutoScalingでインスタンス起動や停止などの対応をします。今回の新機能追加によってより柔軟な管理ができるようになりました。今後の更なる機能追加にも期待大です。用法を理解して楽しく自動管理しましょう〜。