[アップデート] AWSアカウントごとに色を設定できるようになりました (プレビュー)
操作しているAWSアカウントをより分かりやすく判別したい
こんにちは、のんピ(@non____97)です。
皆さんは操作しているAWSアカウントをより分かりやすく判別したいなと思ったことはありますか? 私はあります。
AWSマネジメントコンソールの右上に表示されているAWSアカウント名やIDで普段は判断していますが、より視覚的に認識したい時があります。
そちらの対応として、Windowsマシンの壁紙で以下のように「これは本番環境サーバーです」のような文言をデカデカと表示させた壁紙を設定したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回AWSアカウントの色をカスタマイズできるようになりました。
こちらは AWS ユーザーエクスペリエンスカスタマイズ (以降UXC) の機能です。
AWS公式ドキュメントにも、誤ったアカウントへの操作リスクを軽減する効果が紹介されています。
AWS User Experience Customization allows you to tailor your AWS interfaces to meet your specific needs and improve efficiency. UXC currently offers an account color customization feature for account administrators. This feature allows administrators to set a color for an account depending on the required grouping. For example, an administrator can assign red to all production accounts, yellow to all test accounts, and green to all developer accounts. The benefits of account color customization include:
- Quickly identify account types visually
- Reduced risk of changes to wrong accounts
- Group similar accounts (production, testing, development)
AWS User Experience Customization (UXC) - AWS Management Console
現在はプレビューとのことですが、実際に試してみました。
やってみた
AWSアカウントの色を設定できるAWSアカウントは2025/8/27現在ではまちまちです。私が管理しているAWSアカウントでも設定できるもの、できないものがありました。
AWSアカウントの色を設定できる場合はAWSマネジメントコンソール上部にグレーのバー上にAWSアカウントIDが表示されていました。
実際にAWSアカウントの色を変えてみましょう。色を変更する場合は請求とコスト管理
-アカウント
から設定可能です。デフォルトでは設定解除
となっています。
色を変更してみましょう。
色は以下から選択することが可能です。
- 赤
- オレンジ
- 黄色
- 緑
- 青色
- ライトブルー
- ダークブルー
- 紫
- ピンク
API Referenceを確認すると、none | pink | purple | darkBlue | lightBlue | teal | green | yellow | orange | red
で選択するようです。
今回は赤を選択しました。
選択をして更新
をクリックすると、即座に先ほどグレーだったバーが赤に変化しました。
ダークモードのコンソールに暖色系の色だと目立ちそうで良いですね。
また、この設定はAWSアカウントに対する設定です。そのため、色を設定したユーザーや接続方式以外であっても色の反映がされています。
試しにIAM Identity Center経由で色を変更したAWSアカウントにアクセスをすると、設定した色になっていました。
AWSマネジメントコンソールでマルチセッションサポートを有効にしている場合、アクティブなセッション一覧にも設定している色で表示されています。
これは良いですね。
AWSアカウントの種類を素早く識別するために
AWSアカウントごとに色を設定できる機能を紹介しました。
AWSアカウントの種類を素早く識別するためには有用かなと感じます。「本番環境のAWSアカウントではこの色、ステージング環境ではこの色」とまずは環境種別で色分けするのも良いのではないでしょうか。
「Organizations連携で、このOU配下は一律でこの色にする」とかの機能が今後出てくると重しそうですね。
この記事が誰かの助けになれば幸いです。
以上、クラウド事業本部 コンサルティング部の のんピ(@non____97)でした!