[アップデート] AWS Backup ボールト内の復旧ポイントを一括削除できるようになりました

地味だけど、助かる人にはめちゃくちゃ助かるアップデートです

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コンバンハ、千葉(幸)です。

AWS Backup でリカバリーポイントの一括削除がサポートされました!

コンソールから一つずつ削除する……という操作から解放されますね。

何が変わったのか

AWS Backup はフルマネージドなバックアップサービスであり、対応する AWS サービスのバックアップを一元管理することができます。

取得された各種バックアップは、AWS Backup 上では復旧ポイントとして管理されます。

AWS Backup 上のボールトというコンテナの中で、各種バックアップが管理されているというイメージです。

AWS-Backup-valt2

ボールトを削除するためには、事前にボールト内の復旧ポイントを削除しておく必要があります。

これまでコンソール上で復旧ポイントを削除しようとした場合、一つずつ選択して削除する必要がありました。選択する部分がラジオボタン形式だったのです。


(画像は以下エントリより引用)

そのため、ある程度まとまった量を一括で削除したいという場合、 AWS CLI で複数のコマンドを組み合わせて工夫する必要がありました。

今回のアップデートで一括削除に対応しました。復旧ポイントをチェックボックス形式で一括選択できるようになったため、コンソール上からまとめて消すことができます。

AWS_Backupvulk

かゆいところに手が届くアップデートですね。

やってみた

早速やってみます。

今回対象のボールトでは、復旧ポイントが 250個弱あります。一度に表示できる復旧ポイントは100個までなので、一括削除できるのも100個までです。

まとめて選択して、 [ 削除 ] を押下します。

AWS_BackupVulkDelete

確認画面に遷移します。ここで対象を修正することもできます。

AWS_Backupvlukdelete

画面下部で最後の確認が行われます。削除して問題なければ、 delete と入力した上で [ 復旧ポイントを削除 ] を押下します。

AWS_Backupdeletecheck

削除の進捗が表示される画面に切り替わります。私の環境では数十秒で削除が完了しました。

AWS_Backupstatus

ちなみに、復旧ポイントを削除することでそれに対応するバックアップも削除されます。

例えば EC2 を対象としてバックアップを取得していた場合、 AMI とスナップショットが削除されます。

ついでにボールトの削除

同様の操作を繰り返し復旧ポイントをすべて削除しました。ボールトが空になったため、ボールト自体の削除も可能になりました。

[ 削除 ] を押下します。

AWS_Backupvultdelete

確認画面でボールト名を入力し、 [ バックアップボールトを削除 ] を押下します。

AWS_Backupvaltdelete

正常に削除が完了しました。

お手軽だ……。

終わりに

AWS Backup 復旧ポイントの一括削除サポートを確認しました。頻繁に削除する機会があるものではないですが、いざという時にお手軽に作業できるのは助かりますね。

以前は CloudWatch Logs ロググループも一つずつしか削除できずそこに辛みを感じていましたが、いつの間にか一括削除に対応していました。

他にも同様のリソースはある気がしますので、「このリソース一括削除したい!」という辛みを抱えている方は、フィードバックを送るとより早く対応してくれるかもしれません。

以上、千葉(幸)がお送りしました。