[アップデート] AWS Backup で保護されたリソースのリソース名が表示されるようになっていました

2023.02.09

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いわさです。

今朝、AWS Backup のマネジメントコンソールで保護されたリソース一覧に「リソース名」の表示列が追加されていることに気が付きました。

従来はリソース ID、リソースタイプ、最終バックアップ日時まで確認することが出来ました。

ただ、リソース ID までの表示だとリソースの数が多い場合にどのインスタンスやストレージなのか識別するのが難しくなり、リソース ID のリンクから対象リソースのコンソールまでアクセスして識別する必要がありました。ちょっと不便だったと思います。

ここでリソース名確認出来るとなると、地味に嬉しいかもしれないですね。
今回は実際の環境で表示条件などを確認してみました。

なお、軽微なアップデートのためか What's new では情報が見当たりませんでした。
ただ、以下の記事を見ると 2023 年 1 月 4 日時点では存在しなかったようなのでここ最近のアップデートのようです。

対象リソースの Name タグから自動で取得してくれる

リソースに Name タグを割り当てて、バックアップを作成してみます。
用途のよくわからない EFS があったので名前をつけてみます。(SageMaker で使っている?)

続いて、AWS Backup コンソールでオンデマンドバックアップを作成しましょう。

バックアップ作成後、保護されたリソースにリソース名が表示されるようになりました。

バックアップ作成のタイミングでリソース名は反映される様子

保護されたバックアップのリソース名ですが、リソース ID からコンソール上でリソース名を引っ張ってきているのでしょうか。
試しに先程バックアップを作成した EFS の名前を変更してみましょう。

リソース名無しには更新されない

EFS の Name タグを削除してみました。

この状態で AWS Backup コンソールから保護されたリソース一覧を見てみても、先程設定されていて Name タグである「hoge0209efs」が表示されたままですね。
EFS の対象リソースの Name タグが同期されているわけではないようです。

この状態でバックアップを更新してみるとどうなるでしょうか。

新しい復旧ポイントが作成されましたがリソース名は変わらないですね。

リソース名変更はバックアップ作成後に反映される

リソース名は初回のバックアップ作成時のみ反映されるのかも?と思いつつ、別の名前を設定してみました。
この時もやはり、EFS 上で反映した名前が自動ですぐに反映されることはありませんでした。

ではバックアップジョブを実行してみます。
すると、ジョブ上でリソース名が表示されています。今度はどうかな。

おお、リソース名が反映されました!
どうやらリソース名無しの場合は更新されず、リソース名が設定されている場合はバックアップ作成時に AWS Backup 側へ同期される動きのようです。

AWS CLI でも確認可能

最新の AWS CLI (v1.27.67) でも確認が出来ました。 マネジメントコンソール上で確認したように保護されたリソース一覧だと以下のコマンドになります。

% aws-v1 --version
aws-cli/1.27.67 Python/3.9.8 Darwin/22.2.0 botocore/1.29.67

% aws-v1 backup list-protected-resources
{
    "Results": [
        {
            "ResourceArn": "arn:aws:elasticfilesystem:ap-northeast-1:123456789012:file-system/fs-02f850364143be034",
            "ResourceType": "EFS",
            "LastBackupTime": 1675898977.492,
            "ResourceName": "hoge0209efs2"
        },
        {
            "ResourceArn": "arn:aws:elasticfilesystem:ap-northeast-1:123456789012:file-system/fs-788c2558",
            "ResourceType": "EFS",
            "LastBackupTime": 1617944230.028
        }
    ]
}

さいごに

本日は AWS Backup でリソース名が表示されるようになっていたので確認しました。

リソース名さえ設定されていればバックアップ作成のタイミングで表示されることがわかりました。
実際に私も今日のこの記事内容を検証しながら対象 EFS を間違えていたりしたのでリソース ID だけだと識別しにくいなというのは実感しました。
今後はリソース名が付与されていれば使いやすくなりそうですね。

なお、定期バックアップを作成した別の環境でも確認してみたのですが、リソース名がしっかり設定されていれば次のように表示されていましたので是非確認してみてください。